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古澤巌、1718年製ストラディヴァリウスを気軽に披露 「カラヤンを知らない」世代とXmas公演へ

1718年製ストラディヴァリウスを披露した古澤巌 (C)ORICON NewS inc.
1718年製ストラディヴァリウスを披露した古澤巌 (C)ORICON NewS inc.
 ヴァイオリニストの古澤巌(65)が、コンサート『古澤巖×ベルリン・フィルハーモニックストリングス~愛のクリスマス2024~』を、12月に東京・大阪など全国8会場で行う。このほど大阪市内で取材に応じ、ストラディヴァリウス「サン・ロレンツォ」を披露し、意気込みを語った。

【写真】古澤巌が披露…世界的に希少な1718年製ストラディヴァリウス

 毎年恒例の同コンサートは、古澤と、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のヴィルトゥオージ「ベルリン・フィルハーモニック ストリングス」5人が、弦楽六重奏でクリスマスシーズンを彩る。古澤の盟友、作曲家ロベルト・ディ・マリーノの新作コンチェルトからクラシックの名曲まで、至極の音色を響かせる。

 古澤が奏でるのは、マリー・アントワネットがその音色に聴きほれたと言われる、1718年製ストラディヴァリウス「サン・ロレンツォ」。現存するストラディヴァリウスが約600挺ほどとされる中で、最もユニークな作品の1つとされる。

 一方、古澤は「スタイルにこだわらないものをやってみたい」とフランクに語る。古澤自身、幼少期からクラシックの王道を学び、世界的に演奏を評価されながら、そうしたクラシック界が「裸の王様にしか見えなかった」と明かす。学校には「どうやって弾いたら聴いてくれるのか?」の答えはなく、世界各国の音楽に触れる中で、自身のスタイルを築き上げてきた。

 ベルリン・フィルハーモニックストリングスのメンバーもまた、そうした古澤の音楽に共鳴し、日本の地で得られる刺激を楽しみにしているという。古澤は「彼らはカラヤンを知らないって言うの(笑)」と言いながら、「教科書のようなものはあふれているから」と共に高みを目指す。「ストラディヴァリウスも5年、6年使ってだいぶ鳴るようなってきたな」と笑顔を見せた。

■『古澤巖×ベルリン・フィルハーモニックストリングス~愛のクリスマス2024~』
12月8日(日)東京オペラシティ・コンサートホール 開場午後12時45分/開演午後1時30分
12月10日(火)広島 呉信用金庫ホール 開場午後5時15分/開演午後6時
12月11日(水)大阪 ザ・シンフォニーホール 開場午後6時/開演午後7時
12月13日(金)名古屋 電気文化会館 ザ・コンサートホール 開場午後6時/開演午後6時45分
12月14日(土)横浜 関内ホール 大ホール 開場午後1時15分/開演午後2時
12月15日(日)東京 観世能楽堂(銀座SIX) 開場午後1時30分/開演午後2時、開場午後6時/開演午後6時30分
12月16日(月)福岡シンフォニーホール 開場午後6時15分/開演午後7時
12月19日(木)山梨 アルソア女神の森セントラルガーデン メインホール 開場午後1時/開演午後2時

演奏予定曲
ボロディン「ダッタン人の踊り」
フォーレ「パヴァーヌ」「シシリエンヌ」
ドビュッシー「月の光」
他、クラシックの小品、クリスマス曲など

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提供:oricon news
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