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由紀さおり、78歳誕生日にドレス姿・フランス語披露 来年は「大谷翔平さん」のLA公演に意欲

『由紀さおり 55thコンサート~新しいわたし~』
『由紀さおり 55thコンサート~新しいわたし~』
 歌手・由紀さおりが、78歳の誕生日となった13日、全国ツアー『由紀さおり 55thコンサート~新しいわたし~』関東公演を、千葉・松戸市の「森のホール21」で開催した。

【全身ショット】78歳!ゴージャスなドレス姿の由紀さおり

 由紀は、「夜明けのスキャット」でデビューし55周年。ツアーは、この日が今年の最終日となった。本人の声による場内アナウンスが流れた後、若草色の着物姿で登場し、1曲目は「わたしのうた」。あいさつのMCに続いて「あさきゆめみし、水の月」を歌い、会場内に由紀さおりの歌声が満ち満ちた。

 続いて、兄弟子である三味線奏者・本條秀英二を「ロサンゼルス生まれ、兄弟子なんだけれどずっとお若いのよ」と紹介。「由紀さおりのチントンシャンソン」と題し、三味線の弾き唄いで都々逸(どどいつ)を披露した。

 由紀は、5月のフランス公演に向けて半年ほどフランス語学校に通い発音を学んだという。フランス語を交えながらの「ジュテーム♪」に、観客はユーモアある形で純邦楽を楽しんだ。その後、ムードはジャズへと移り、ペギー・リーの代表作「Is That All There Is」を三味線の伴奏で。さらに、秀英二とバンドメンバーとともに、「三味線ブギウギ」で第1部を締めくくった。

 第2部では、由紀が華やかなドレス姿となり「大事に歌ってゆける曲をいただいた」と語り、フランスの作曲家ジオアッキーノ・モリシが書き下ろした新曲「人生は素晴らしい」を響かせた。MCでは「オリジナル曲は何曲くらいと聞かれることがある、それなりにヒット曲がないわけじゃないわ(笑)」と語り、「生きがい」「ルーム・ライト」「手紙」など計7曲をメドレー。バンドメンバーと奥の深さを感じさせるパフォーマンスとなった。本編の最後は「夜明けのスキャット」となり、観客は万雷の拍手を送った。

 アンコールでは、由紀が「50周年のときにアンジェラ・アキさんにいただいた歌でお別れです」「聞き惚れないで、みなさんのお声がほしいわ」と伝え、「あなたにとって」を観客とともに歌唱。約2時間を超えるステージは幕を閉じた。

 78歳の誕生日。会見では「来年はロサンゼルスでツアーができたら。三味線奏者の秀英二さんの故郷ロサンゼルスも訪れてみたいし、大谷翔平さんの野球も見てみたい。有言実行。日々どうしたらよいか考え過ごしています」と語り、「おめでとう」の声に応えた。

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