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スリルを求める中国人の間で人里離れた場所への旅行が増加

AsiaNet 200523 (1259)

【南寧(中国)2024年11月13日新華社=共同通信JBN】30歳のMa Xinyuさんと彼女の友人たちは、中国南部・広西チワン族自治区にある有名な観光都市、桂林に行く代わりに、起伏に富んだ地域にまでもう少し足を延ばし、昔ながらの観光ルートから外れることのメリットを享受することにしました。

北京在住のMaさんは、より特別で個人的な体験を求めて、まだどの旅行ガイドにも載っていない穴場やとっておきのスポットを選ぶ中国人旅行者の仲間入りをしましたが、こうした旅行者は増え続けています。

Maさんは「旅行シーズンのピークだったので、ありきたりな道は避けて、風光明媚なルートを行くことにしました」「2週間かけてソーシャルメディアで情報を集め、低予算の長距離ドライブに出発しました」と言います。

旅の終わりにMaさんと友人たちは、少人数の方が受け入れられやすい人里離れた場所を選んで本当に良かった、鍾乳洞、海底陥没穴、河池市の民族村などの訪問先は旅のハイライトだった、と感じました。

河池市文化・ラジオ・テレビ・スポーツ・観光局長のWei Hongzhen氏は「河池には、自然の隠れた逸品がたくさんあります」「本物を求め、現地のアイデンティティーを探求することが、今や多くの人々が旅に出る主な動機となっているため、手つかずの川、洞窟、陥没穴、民族的に異なる集落が豊富な当市は、全国の観光地の中でより前面に出て、中心的存在になるのにふさわしい立場にあります」と話しています。

Maさんの思いは、国慶節の連休が始まる前日に広西チワン族自治区の首都南寧に飛び、南へ向かう5日間のドライブ旅行に出た、北京出身の企業弁護士Xu Yamei氏にも共感されています。

Xu氏は「商業化が進み過ぎて高額な入場料を取るようになった人気スポットより、過度の開発や異常なほどの人混みのほぼない、比較的知られていない場所を選びたい」と言います。

Guangxi Academy of Social Science(広西チワン族自治区社会科学院)の社会学者Yao Hua氏は、未知の旅の魅力は驚きを与える可能性にあり、人々は広西チワン族自治区の桂林や沿岸都市の北海のような賑やかな商業地区や観光客でごった返す人気スポットをますます敬遠するようになっていると指摘しています。

Xu氏は「通常の観光とは別に、もう1つの大きな収穫は、未知のものを受け入れることを学んだことです」「初めて洞窟探検を経験した河池では、素晴らしい時間を過ごしましたし、欽州の沿岸高速道路を2時間ドライブして、本格的な長距離ドライブに期待する全てがかないました」と言います。

広西チワン族自治区で最も美しい沿岸高速道路と称賛する長距離ドライブ愛好家もいる、欽州のサンドゥン高速道路は、青い空ときらめく海が織り成す絶景が広がり、近年、インスタ映えする人気スポットとして多くの個人旅行者の心をとらえています。

Xu氏は「1000キロ超の旅の間、未知の世界への冒険をしているような気分でした」「欽州に古くから伝わる陶芸に出会ったり、百寿者が多いことで有名な民族県で一日を過ごしたりしました」と話します。

探検したい人にとって、個性的で個人的な旅は、多様な文化の本物の現地体験を堪能し、手つかずの自然の美しさに浸る機会を提供してくれます。

中央民族大学のLi Yanqin教授は「中国には、大混雑やチケット価格の高騰、商業化に二の足を踏みがちな潜在的観光客が増えていますが、そうした人たち向けの快適な「代替地」として数多くの訪問先が登場しています」「そして、そうしたあまり知られていない場所のほとんどは、魅惑的な景色、探検活動、地元のライフスタイルや伝統とのより深いつながりを約束してくれます」と語っています。

ソース:Wuzhou Municipal Bureau of Culture and Tourism



プレスリリース詳細へ https://kyodonewsprwire.jp/release/202411139893
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