『全領域異常解決室』プロデューサーが明かす“興玉”が放った“神”台詞の本質 日本神話が衝撃度MAXの展開に与えるものとは【独占インタビュー】
俳優の藤原竜也が主演を務める現在放送中のフジテレビ水10ドラマ『全領域異常解決室』(毎週水曜 後10:00)。6日放送の第5話では、これまでのモヤモヤを吹き飛ばすかのような衝撃の事実が次々に明らかになり、放送後SNS上などで大きな反響を呼んだ。第6話の放送を直前に控え、今後の展開に関心が高まっている中、ORICON NEWSは同作プロデューサーの大野公紀氏に独占取材。“不可解な異常事件”を題材にした本格ミステリードラマの制作の舞台裏や、今後の気になる展開について深堀りした。
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完全オリジナルとなる本作は、脚本・黒岩勉氏、演出・石川淳一氏らによる実力派スタッフで制作する手に汗握る本格ミステリードラマ。身近な現代事件×最先端の科学捜査では解明できない“不可解な異常事件”を「全領域異常解決室」通称・全決(ゼンケツ)という世界最古の捜査機関が解決していく。
■モヤモヤを吹き飛ばした“興玉”の言葉 大反響の5話は「ゲームチェンジの瞬間」
同作はこれまで、藤原演じる超常現象のスペシャリスト・興玉雅、広瀬アリス演じる元警視庁音楽隊の雨野小夢を中心メンバーとした捜査機関が、国内で発生した難事件を解決に導いていくといったストーリーが展開される一方で、超常現象と事件を結びつける“ヒルコ”と呼ばれる謎の存在についても迫り続けてきた。しかし、その存在にあと一歩届かない状況が続いていた中で、第5話ではこれからのストーリーを大きく左右する事実が明らかになった。大野氏は第5話を「今までのモヤモヤしていた部分が、明らかになっていくのを感じた転換期、ゲームチェンジの瞬間だった」と位置付け、「この展開を(視聴者が)待っていたというか、放送後にすごく熱を感じました。盛り上がってくださったことが本当にうれしい」と率直な思いを明かした。
興玉たちゼンケツのメンバーが人間を超越した力を持っていることが明らかになり、“日本神話”のエッセンスの色合いが一気に色濃くなる中、大野氏は同作を「事件を解決する組織の話ではなくて、事件を丸く収める組織の話です」と断言する。「いわゆる超常現象というのは、このドラマにおいて神々の能力によって起きる不思議な現象であり、人間界を混乱させないために脈々と痕跡を隠し続けてきたのが全領域異常解決室の本来の役割だったということ」とこれまで隠されてきた本来の姿を明かした。
また物語では興玉が「全て知ろうとするなんて人間の傲慢です」と広瀬演じる雨野に諭すシーンが繰り返されてきた。大野氏は「純粋に楽しんでいただきたいという思いが第一義」とした上で、こうした台詞の背景についても「不寛容な世の中だからこそ、全てを知らなくても実は、すごく、幸せに生きていけるよねっていうことはあるような気もしていて。良い悪いの話じゃなくて、当たり前にやってしまうんだけども、そうじゃなくても、もしかしたら人生は楽しいかもしれないっていうことが、少しだけでも伝われば」との思いを明かした。
■“日本神話”を連続ドラマで描く難しさ 葛藤と不安の中での制作「ギリギリまで悩んで」
インターネットの普及が急速に進む現代において、エンターテイメントの楽しみ方は多種多様の時代を迎えた。SNS上ではショートコンテンツが量産され、その波はドラマにも大きな影響を与えているという。大野氏は今作に「連続ドラマを見てもらえる意味とはなんなのだろうと思った時に、連ドラだからこそ描ける作品を作ってこそ意味のあること」と話す。
物語の中盤に差し掛かり、ようやく“日本神話”という異色のエッセンスが色濃く現れてきた今作。大野氏は「1話、2話の視聴で、視聴者に『あ、これ違うな』と思ってしまわれたら、すぐ離れていくっていうのは分かっていた。本当にこれはすごく悩ましいところがあった」と制作について振り返り、「正直、1話からもっと神様や日本の神話の要素を打ち出してもいいかなって思いも、これは本当にギリギリまで悩んでいました」と明かす。
しかし、こうした現代社会の課題があったからこそ、興玉の言葉に端を発した“どんでん返し”につながったことも確かであり、「本当に5話まで見てくださる方がどこまでいらっしゃるんだろうなっていうのは探り探りの中での話であって。だからこそ5話放送を終えた後にいただいた反響が本当にうれしかったです」と語った。
■予測不能の展開の鍵は雨野 ふとした会話に散りばめられたヒント
第6話以降、加速度的な速さで物語が展開されていくと考えられるが、大野氏はそのキーマンに広瀬アリス演じる雨野を挙げる。大野氏は「なぜゼンケツに来たのか、1話から振り返っていくと、「素質があると思ったんです。あなたに」「相変わらずですね」といった他の登場人物から投げかけられた言葉がありましたよね。その意味が後半に変わってくるんです」と明かす。
さらには今後の展開を楽しむ要素として細かな仕掛けを挙げ、「(福本莉子演じる)豊玉がなぜサメのぬいぐるみを持っているのか、(小日向文世演じる)宇喜之がなぜいつもご飯を提供しているのか。それらは実は神話に基づいていて、こだわり抜いている。ストーリーとともに楽しめる要素です」と強調する。
続けて「5話以降の展開は、これまでのドラマで描いたこともないような世界になっていると思っています」と自信をのぞかせ、「見た後に、もう1度、1話から見ていただくと、すごい腑(ふ)に落ちる瞬間というか、作品の奥行きの深さに気づいていただける瞬間がすごくいっぱいあると思うんですね。お時間があれば、そこはもう1回振り返ってみていただけたら」と視聴者に呼びかけた。
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完全オリジナルとなる本作は、脚本・黒岩勉氏、演出・石川淳一氏らによる実力派スタッフで制作する手に汗握る本格ミステリードラマ。身近な現代事件×最先端の科学捜査では解明できない“不可解な異常事件”を「全領域異常解決室」通称・全決(ゼンケツ)という世界最古の捜査機関が解決していく。
■モヤモヤを吹き飛ばした“興玉”の言葉 大反響の5話は「ゲームチェンジの瞬間」
同作はこれまで、藤原演じる超常現象のスペシャリスト・興玉雅、広瀬アリス演じる元警視庁音楽隊の雨野小夢を中心メンバーとした捜査機関が、国内で発生した難事件を解決に導いていくといったストーリーが展開される一方で、超常現象と事件を結びつける“ヒルコ”と呼ばれる謎の存在についても迫り続けてきた。しかし、その存在にあと一歩届かない状況が続いていた中で、第5話ではこれからのストーリーを大きく左右する事実が明らかになった。大野氏は第5話を「今までのモヤモヤしていた部分が、明らかになっていくのを感じた転換期、ゲームチェンジの瞬間だった」と位置付け、「この展開を(視聴者が)待っていたというか、放送後にすごく熱を感じました。盛り上がってくださったことが本当にうれしい」と率直な思いを明かした。
興玉たちゼンケツのメンバーが人間を超越した力を持っていることが明らかになり、“日本神話”のエッセンスの色合いが一気に色濃くなる中、大野氏は同作を「事件を解決する組織の話ではなくて、事件を丸く収める組織の話です」と断言する。「いわゆる超常現象というのは、このドラマにおいて神々の能力によって起きる不思議な現象であり、人間界を混乱させないために脈々と痕跡を隠し続けてきたのが全領域異常解決室の本来の役割だったということ」とこれまで隠されてきた本来の姿を明かした。
また物語では興玉が「全て知ろうとするなんて人間の傲慢です」と広瀬演じる雨野に諭すシーンが繰り返されてきた。大野氏は「純粋に楽しんでいただきたいという思いが第一義」とした上で、こうした台詞の背景についても「不寛容な世の中だからこそ、全てを知らなくても実は、すごく、幸せに生きていけるよねっていうことはあるような気もしていて。良い悪いの話じゃなくて、当たり前にやってしまうんだけども、そうじゃなくても、もしかしたら人生は楽しいかもしれないっていうことが、少しだけでも伝われば」との思いを明かした。
■“日本神話”を連続ドラマで描く難しさ 葛藤と不安の中での制作「ギリギリまで悩んで」
インターネットの普及が急速に進む現代において、エンターテイメントの楽しみ方は多種多様の時代を迎えた。SNS上ではショートコンテンツが量産され、その波はドラマにも大きな影響を与えているという。大野氏は今作に「連続ドラマを見てもらえる意味とはなんなのだろうと思った時に、連ドラだからこそ描ける作品を作ってこそ意味のあること」と話す。
物語の中盤に差し掛かり、ようやく“日本神話”という異色のエッセンスが色濃く現れてきた今作。大野氏は「1話、2話の視聴で、視聴者に『あ、これ違うな』と思ってしまわれたら、すぐ離れていくっていうのは分かっていた。本当にこれはすごく悩ましいところがあった」と制作について振り返り、「正直、1話からもっと神様や日本の神話の要素を打ち出してもいいかなって思いも、これは本当にギリギリまで悩んでいました」と明かす。
しかし、こうした現代社会の課題があったからこそ、興玉の言葉に端を発した“どんでん返し”につながったことも確かであり、「本当に5話まで見てくださる方がどこまでいらっしゃるんだろうなっていうのは探り探りの中での話であって。だからこそ5話放送を終えた後にいただいた反響が本当にうれしかったです」と語った。
■予測不能の展開の鍵は雨野 ふとした会話に散りばめられたヒント
第6話以降、加速度的な速さで物語が展開されていくと考えられるが、大野氏はそのキーマンに広瀬アリス演じる雨野を挙げる。大野氏は「なぜゼンケツに来たのか、1話から振り返っていくと、「素質があると思ったんです。あなたに」「相変わらずですね」といった他の登場人物から投げかけられた言葉がありましたよね。その意味が後半に変わってくるんです」と明かす。
さらには今後の展開を楽しむ要素として細かな仕掛けを挙げ、「(福本莉子演じる)豊玉がなぜサメのぬいぐるみを持っているのか、(小日向文世演じる)宇喜之がなぜいつもご飯を提供しているのか。それらは実は神話に基づいていて、こだわり抜いている。ストーリーとともに楽しめる要素です」と強調する。
続けて「5話以降の展開は、これまでのドラマで描いたこともないような世界になっていると思っています」と自信をのぞかせ、「見た後に、もう1度、1話から見ていただくと、すごい腑(ふ)に落ちる瞬間というか、作品の奥行きの深さに気づいていただける瞬間がすごくいっぱいあると思うんですね。お時間があれば、そこはもう1回振り返ってみていただけたら」と視聴者に呼びかけた。
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