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岸谷五朗&寺脇康文、見向きもされなかった時代経て…“聖地”でのチャリティコンサートに決意「燃え尽きるだけ」

『Act Against Anything VOL.3「THE VARIETY 29」』に出演する(左から)岸谷五朗、寺脇康文(C)ORICON NewS inc.
『Act Against Anything VOL.3「THE VARIETY 29」』に出演する(左から)岸谷五朗、寺脇康文(C)ORICON NewS inc.
 俳優・岸谷五朗の呼びかけにより、1993年に始まったエイズ啓発のためのチャリティコンサート『Act Against AIDS』(AAA)。エイズ以外にも幅広い支援を視野に入れ、2020年には『Act Against Anything』として、新たに出発した。今年、3回目となる『Act Against Anything VOL.3「THE VARIETY 29」』は、4年ぶりに『AAA』の聖地・日本武道館で、12月1日に開催する。それを前に、岸谷と寺脇がORICON NEWSのインタビューに応じた。前編では、4年ぶりとなる日本武道館でのコンサートにかける熱意を語った。

【写真】『Act Against Anything VOL.3「THE VARIETY 29」』への思いを語る岸谷五朗

――4年ぶりに聖地で開催できる気持ちは?
【岸谷】これまで20数回、武道館でやっていて、もうホームなんですよね。チャリティをやるには武道館っていう感じがあって、あの場所は不思議な一体感が持てる。あの(客席が)すり鉢状になっているのもそうだろうけど、何か特別な力があるんです。

【寺脇】すごい近いんですよ、お客さんが。実際、客席に行くと距離があるのですが、お客さんの顔が全員見えるから目の前にいるみたいで。

――前回の武道館は無観客開催でした。
【岸谷】盛大にやろうとしたんですけど、コロナの影響で、無観客で配信だけでやったんです。その悔しさとかがあるんで今回は気合い入ってます。

――今回もジャンルを越えた豪華キャストが集結しました。
【岸谷】お客様の前に立てる力を神様からもらっている、いろんな職業のエンターテインメントに携わる人たちが集まることで影響力が生まれる。この芸人が好きなファンの方、このミュージシャンが好きなファンの方、この役者が好きなファンの方、いろんな方向からお客様がチャリティに参加してくれるということが、啓発活動にとって一番大事なこと。それは初めからその趣旨で作ってきました。

――注目の出演者は?
【岸谷】皆さん、大注目です。何回も出てくれて気心知れている人たちも、もちろんそうなんですけど、初めて出てくれる人が随分いるんで、その人たちと一緒に何ができるのかっていうのをこれからいろいろ作戦を立てていきます。

――出演を依頼した際の反応は?
【岸谷】泣いている子どもたちを笑顔にしたいという思いを伝えると、すぐに興味を持ってくれるんです。みんな、今の世界の状況を悪いと思ってるんですよね。

【寺脇】大黒摩季さんは地球ゴージャスの舞台を見て楽屋にもあいさつに来てくれて、その時に五朗ちゃんが突然「武道館お願いしますね!」とお願いしたら「は、はい」って(笑)。

【岸谷】後から「あれは本当のオファーなんでしょうか?」って連絡がきて、「本当のオファーだよ」って。摩季ちゃんは前の『AAA』の武道館にも出てくれていて、我々がやろうとしてることをよく分かってくれてるんですよね。

【寺脇】出たいけど、スケジュール的に難しいという人も結構いて、もちろん仕事がある場合は仕事を優先してもらっています。

――もっと多くのアーティストが参加していたかもしれないと聞くと、驚がくです。これだけ大規模なコンサートを開催するのは、お二人にとっても大変でしょう。

【岸谷】我々はもういいんです。燃え尽きるだけ。このライブが終わると真っ白な灰になって(笑)。

【寺脇】ジョーのように(笑)。

――今回のコンサートの楽しみ方を教えてください。
【岸谷】当初は真面目なシンポジウムをやったんです。本当の患者さんを呼んで開催したけれど、お客さんが誰も来なかった。我々が思っていたターゲットである学生とかの層が全く見向きもしてくれなくて。そこで方向を変えて、とにかくおもしろいショーを作ろうと思った。観客は何のためなのか分かんなくていい。会場で「実はエイズという病気があって」と説明することで、帰る時には観客の方々は「私たちの1枚のチケットが、1本のワクチンになってたんだ」って気付いてくれる。だから「このメンバーで何をするんだろう?」って思って、駆けつけてもらうことが1番大事。コンサートはエイズからさらに幅が広がり、世界中の子どもたちの笑顔を取り戻そうというところから始まってるんで、目的はすぐ分かってくれると思うんですよ。それぞれ一人一人がコンサートを通して何かを自分で考えて、終わった後に「こういう行動していこう」という風に思ってもらえたら、本当にうれしい。

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提供:oricon news
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