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長塚京三79歳、俳優人生50年で引退考えた…妻のサポートに感謝 【東京国際映画祭】男優賞も体力の衰え実感「一日の撮影を終えるのが精一杯」

俳優50年で妻に感謝を述べた長塚京三 (C)ORICON NewS inc.
俳優50年で妻に感謝を述べた長塚京三 (C)ORICON NewS inc.
 10月28日より開催された『第37回東京国際映画祭(TIFF)』のクロージングセレモニーが6日、都内で行われ、各受賞作品が発表された。東京グランプリ/東京都知事賞は『敵』が受賞し、同映画は最優秀監督賞で吉田大八監督、最優秀男優賞で主演の長塚京三(79)も受賞するなど三冠となった。イベント後の会見では、俳優デビュー50年を迎えた長塚が「ぼちぼち引退かなって思った矢先だったので…」今の心境を語った。

【写真】79歳には見えない…!男優賞を受賞した長塚京三

 会見では、受賞の喜びを問われると「(受賞するという)予測はつきませんでした。想像もつきませんでした。今思うと精一杯で、一日の撮影を終えるのが精一杯。先のことを考えられなかった」と告白。

 これまでの俳優人生を振り返り「妻のサポートがあったからだと思います。食べるものをたべて、寝る時間を確保してもらって…(今は)肉体労働が終わったような気持ちで、映画祭に呼ばれて今は爽やかな気分で、賞をいただけるとは思いませんでした」と打ち明けた。

 TIFFは世界から監督や俳優、映画関係者などが集まるアジア最大級の国際映画祭。10月28日から11月6日まで開催され、上映・出品作品数は208本となった。

 東京グランプリを獲得した『敵』は、作家でありながら、さまざまな顔を持ち、文壇・メディアとの戦いを経て、生き抜いてきた筒井康隆氏の同名小説が原作。映画『桐島、部活やめるってよ』、『騙し絵の牙』の吉田大八が監督を務め、モノクロ映画に仕上げた。

 主人公は、渡辺儀助、77歳。元大学教授で今はリタイアし、妻に先立たれている彼は、朝起きる時間、食事、衣類、使う文房具一つに至るまでを丹念に扱い、預貯金の残高と生活費があと何年持つかを計算し、自分の寿命を知る。そんな儀助の元にある日「敵」が現れる…というストーリー。

■各受賞作品一覧
コンペティション部門 東京グランプリ/東京都知事賞:『敵』
コンペティション部門 審査委員特別賞:『アディオス・アミーゴ』
コンペティション部門 最優秀監督賞:吉田大八監督(映画『敵』)
コンペティション部門 最優秀女優賞:アナマリア・ヴァルトロメイ(映画『トラフィック』)
コンペティション部門 最優秀男優賞:長塚京三(映画『敵』)
コンペティション部門 最優秀芸術貢献賞は:『わが友アンドレ』
コンペティション部門 観客賞:『小さな私』
アジアの未来作品賞:『昼のアポロン 夜のアテネ』

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提供:oricon news
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