和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

25日に本州最南端の火祭り 本番に備え芝の周囲焼く

灯油に浸した布で芝生に火を付けていく観光協会関係者(16日、和歌山県串本町潮岬で)
灯油に浸した布で芝生に火を付けていく観光協会関係者(16日、和歌山県串本町潮岬で)
 和歌山県串本町の潮岬望楼の芝(約10ヘクタール)で25日に開かれる「本州最南端の火祭り」(南紀串本観光協会主催)に備え、町内の観光関係者らが16日、祭り当日に火が周辺に燃え広がらないように芝生の周囲を焼いた。

 毎年この時季に取り組んでいる。協会の会員ら13人が、灯油に浸した布で芝生に火を付けていった。消防署員13人も参加し、火が燃え広がらないよう放水した。

 害虫を駆除し、新芽の育成を促すために1983年から行われていた芝焼きを、97年から観光発展の一助にしようとイベント化。2001年からは「本州最南端の火祭り」の名称で町、町商工会が後援し、さまざまな催しをしている。毎年家族連れやアマチュアカメラマンら約3千人が訪れにぎわう。

 当日会場では午後1時~5時に15店舗がおでん、たこ焼き、クレープ、和菓子、雑貨などを販売。4時半からは、トビウオのつみれが入った「しょらさん鍋」500食の振る舞いがある。潮岬節保存会、町トルコ文化協会、串本節保存会による踊りの後、5時から芋餅1パック2個入り(税込み100円)を300パック販売する。

 5時20分からの式典では、関係者があいさつし、5時25分ごろ餅まきを予定。5時半から串本古座高校弓道部による火矢射式、演出花火があり、芝焼きが始まる。6時半ごろ終了の予定。雨天や強風の場合は2月1日に延期する。

 駐車場は潮岬観光タワー周辺に5カ所設ける。午後4時40分にJR串本駅からコミュニティーバスが出発。6時15分にタワー横から串本駅行きの臨時バスを運行する。

 観光協会の島野利之会長(52)は「毎年多くの人が訪れてくれる恒例行事。ロケット発射場の建設、新たなホテルの建設など、串本は今、注目されている。当日は昼から出店もあるので、周辺の観光地も巡りながら、串本で一日ゆっくりと遊んでもらいたい」と話している。
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