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【東京国際映画祭】斎藤工、エシカルの理念に「個性を理解し、時として寄り添う」 業界のポリコレ配慮に持論も

『第37回東京国際映画祭』エシカル・フィルム賞授賞式に出席した齊藤工(C)ORICON NewS inc.
『第37回東京国際映画祭』エシカル・フィルム賞授賞式に出席した齊藤工(C)ORICON NewS inc.
 俳優の斎藤工が5日、都内で開かれた『第37回東京国際映画祭(TIFF)』のエシカル・フィルム賞の受賞式に登場した。

【写真】監督の一面も…エシカルの理念について語った齊藤工

 同賞は、映画を通して環境、貧困、差別といった社会課題への意識や多様性への理解を広げることを目的として昨年新設。「人や社会・環境を思いやる考え方・行動」という「エシカル」の理念に照らしてノミネートした3作品『ダホメ』(ワールド・フォーカス部門出品)『ダイレクト・アクション(ワールド・フォーカス部門出品)』『Flow』(アニメーション部門出品)の中から、『ダホメ』がグランプリに輝いた。

 同賞は審査委員長を務める斎藤に加え、第37回東京国際映画祭で学生応援団を務める3人の大学生が審査を行った。受賞作品の発表後にはトークセッションが行われ、それぞれがノミネート作品と審査内容を振り返った。斎藤は「僕も自分なりの順位は持って、審査会に臨んだんですけど、この3方と話してるうちに、その順位がどんどん変動していった。審査会で作品が熟成されていくという、自分の捉え方だけじゃなくて、その審査会で本当の作品のシーンみたいなものに迫ることができました。審査会が最も有意義な時間だったなという風に思います」と語った。

 一方で、エシカルの理念について、「同時にやはりこう、ポリコレ((ポリティカルコレクトネス)的なこと、コンプライアンスも含めてですけど、映像現場の人間としては、そういったものに過度に配慮して、作品の表現の自由みたいなところから逸脱した方向に流れていってしまっていることもなくはないなと同時に思っています」と率直な心境を吐露し、「エシカルというものの、強制的な意味合いには、僕は気を付けないといけないんじゃないかなと思っています」と語った。

 その上で、「僕は自分以外の他者、団体の個性を理解し、時として寄り添い思いやるみたいなものがエシカルとして今は捉えています」と強調した。

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