和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

【子どもたちによるSDGs探究学習】類学舎の生徒チームがこのほど、繊維専門商社ヤギ社との「探究学習講座」最終回で、学びの成果を発表。~繊維の回収・再生のアイデアをプレゼンしました~

株式会社 類設計室

大勢の皆さんの前で成果を発表しました

株式会社類設計室(本社:大阪市淀川区、社長:阿部紘)教育事業部の全日制フリースクール「類学舎」は今年5月末から約4カ月にわたって、繊維専門商社ヤギ社(本社:大阪市中央区・東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:八木隆夫)が実施している「未来創造プロジェクト」と共創し、類学舎の子どもたちが繊維の回収と再生について探究する学習講座を実施してきました。
その最終講座にあたる成果発表会を9月27日、弊社2階ホールで開催しました。発表した子どもたち(小学5年生から高3生までの4人)は観覧者約80人の皆さんの前で、繊維の回収・再生に関する探究学習の成果と今後取り組むアイデアをプレゼンテーションしました。

最終学習成果発表会のドキュメント
発表にあたった類学舎生にとって、今回の最終学習成果発表会は4カ月にわたった探究学習講座の総まとめ。講師をしてくれたヤギ社社員、同社のパートナー企業で繊維の循環プロジェクト「Withal(ウィゾール)」を展開するアミアズ社の社員の皆さんが見守る中、4人は観覧する大勢の皆さんの前で発表を始めました。

「すべての繊維は生まれ変わる。」
4人がまず示したのは「All fibers are reborn.(すべての繊維は生まれ変わる。)」。自分たちが学んできた目標を簡潔なフレーズにしたものです。このフレーズで一気に観衆の関心を引きつけることに成功しました。その後は、自分たちが調べ上げた環境問題に関するデータや事実、講師陣から学んだ繊維回収と再生の現状について次々とテンポよく説明していきました。それも前週から発表のリハーサルと修正を繰り返した成果です。

まずテーマコピーを皆さんに提示

パワーポイントを駆使し資料も全て自分たちでつくりました

会場から感心の声が上がったのは、8月に開催されたワークショップの成果物を発表した時。その講座では、アミアズ社さんが持って来てくれた古着をチームで解体し、素材ごとに分別しました。その分別したシャツをそのシャツの元の形にして台紙に貼り付けたのです。「再生しようと思ったら、シャツ1枚でもこれだけ細かく分別されるんです」。インパクトがあり、非常に分かりやすく、皆さんの関心を捉えたようです。

深く理解しているので落ち着いて説明できました

分解した古着シャツを台紙に貼り付けて見せました

今後は回収ボックスを設置し、製品化へ
時間はあっというまに過ぎ、いよいよ発表も山場。「まだまだ回収・再生は十分じゃない。では私たちはどうしたらいいのか?」。その課題についてアイデアを提案しました。それは、アミアズ社が現在展開している古着の回収ボックスをもっと増やしていこう、類の本社でも設置しよう。そして回収された素材を弊社社員や類学舎で使えるようなものに製品化しよう――という提案です。設置や製品化は今後なされる予定ですが、「サーキュラーエコノミー(循環型経済)、どうする?」という問いに対して、子どもたちが具体的な形を示したことは、この探究学習講座の大きな成果だといえます。


一通りの発表が終わり、観覧した方々から意見や質問が出ました。「SNSでもっと回収・再生の取り組みをアピールしたらいい」「割引券などの見返りも必要なのでは」など。質問した人たちも発表チームの熱意に影響を受けたのか、真剣な表情で発言していました。

繊維の再生物を手に取る生徒。繊維は生まれ変わるを実感


記者さんたちから取材されて
発表会は約一時間で幕を閉じました。その後、登壇した4人は、発表会に来ていた繊研新聞、繊維ニュース、大阪日日新聞の記者さんらから取材を受けました。記者さんから「今回の学習を振り返ってみての感想は?」と聞かれ、
「回収に協力したり、知り合いに譲ることが増えました」
「最初は着た後の服のことなんて考えなかったけど、学んでみて意識が変わりました」
「大量に捨てられ、燃やされているんだと知って、本当にやばいと思いました」
「繊維循環や環境問題の裏側が分かって視野が広がりました」
と各自、自信をもって受け答えし、しっかりとした意見を述べていました。

発表会が終わった後に取材を受けました

最後はお世話になった講師の皆さんや関係者の方々と記念写真

4カ月にわたる探究学習に臨んだ子どもたちは、普段何気なく使っていた衣服が持つ大きな課題に気付きました。それは単なる知識としてではなく、繊維業界の最前線で働くヤギ社、アミアズ社の皆さんから直接学ぶことで身につけた成果です。まさに類学舎が掲げる、まるごと学ぶという言葉を体現したものでした。

類学舎はこれからも外部の会社や団体、人たちと共創し、探究学習を続けていきます。


・類学舎について
2019年に設立。類塾による「探求科」「実現塾」(ともに2016年)、「仕事塾」(2019年)、「野外体験活動教室」(1986年)「わかさ合宿」(2003年)の事業蓄積を経て、仕事・探求・異年齢を柱にした全日制スクールです。類学舎は、社会に一番近い学び舎として、「人とのつながりの中で学び、気づき、形にする」「豊かな経験を通じ、子どもは胸をはって未来を歩む」――このような方針ものと、自分の道を見つけ、未来に生きる子どもたちを育てています。学業はもとより、実社会とつながる「仕事カリキュラム」にも重点を置いています。その一環として、外部の企業・団体のご協力のもと、生徒たちのインターンシップ等、仕事を通じたリアルな実体験の場を皆様から提供して頂いています。

・株式会社ヤギについて(同社から寄せられた紹介文より)
1893年に綿糸商として創業して以来、社是である「終始一誠意」の精神を守りながら時代と社会の変化に機敏に対応し、現在はマテリアルから、ライフスタイル、アパレル、ブランド・リテール領域に至るまで、繊維を中心に多岐にわたる事業を展開している繊維商社です。
2023年10月には創業130周年を迎えました。今後も持続可能な社会の実現に向けて、新たな
価値の創造と企業価値の向上に取り組み、当社の「VISION」を実現させていきます。

・「株式会社類設計室 教育事業部」について
1975年設立。大阪北摂を中心に、15万人以上の子どもたちを輩出。生きる力を育むことを理念とし、時代に適応し、社会と向き合う教育を提供しています。教育事業部は、全日制の「類学舎」に加え、学習塾の「類塾」、自然の中で学ぶ「自然学舎」/ものづくりを通して学ぶ「しごと学舎(こども建築塾、こども起業塾)」の3業態で運営しています。
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