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関西パビリオン完成 大阪万博、出展府県の知事ら内覧

建物が完成した関西パビリオン(23日、大阪市此花区の夢洲で)
建物が完成した関西パビリオン(23日、大阪市此花区の夢洲で)
 関西・大阪万博の開幕を半年後に控え、大阪市此花区の夢洲に関西広域連合の「関西パビリオン」の建物が完成し、出展府県の知事らによる内覧会が23日、開かれた。内装や展示準備はこれからだが、三日月大造広域連合長(滋賀県知事)は「ゲートウェイ(観光の入り口)としての機能を果たしながら、それぞれの府県に誘えるように、取り組みを進めていきたい」と話した。

 関西パビリオンは昨年10月に着工し、今年10月4日に完成した。鉄骨を組んで、白い幕をテントのように張った構造。総工費は約6億7千万円で、敷地面積は2453平方メートル。このうち1495平方メートルで展示する。

 和歌山や滋賀、京都、兵庫、奈良、鳥取、徳島、福井、三重の9府県が参加。パビリオンの中央に関西の魅力を紹介する「大関西広場」があり、その周囲に奈良県を除く8府県がブースを設ける。和歌山県は最も広い251平方メートルで「和歌山百景―霊性の大地―」をテーマに、和歌山の精神文化から育まれた自然、人、産業、食、文化などの魅力を表現する。紀伊山地の巨木を思わせる高さ約4メートルの映像タワー「トーテム」を8本設置し、自然風景や神話、歴史などを映すほか、ステージで「和歌山の今を生きる人」のパフォーマンスを催し、カウンターバーで食の魅力を伝える。

 和歌山県からは北廣理人知事室長が内覧会に出席。「いよいよだという感じになってきた。和歌山県は映像、ステージ、食の三つの柱で魅力を発信する」と期待を込めた。

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