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ゴルフボール大が降ることも…発生頻度が増える雹、『すごすぎる天気の図鑑』から紐解く猛暑や大雨との因果関係は?

雹(ひょう)は、直径5ミリ以上の氷のかたまり
雹(ひょう)は、直径5ミリ以上の氷のかたまり
 先ごろ、東京・八王子で降ったゴルフボール大の雹が、SNSでは「台風並にヤバイ」「車ボコボコ」と話題になった。近年、雹による甚大な被害を及ぼしこともあるが、その要因を雲の研究者であり、気象庁気象研究所主任研究官で学術博士の荒木健太郎さんの著書『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』(KADOKAWA)より紐解く。

【写真】「バラみたい」雹の断面図がキレイ過ぎる!図解で解説、雹ができる仕組みも

 空から降ってくる直径5ミリ未満のものは霰(あられ)、直径5ミリ以上の氷のかたまりを雹と呼ばれている。通常の積乱雲には霰が多く含まれており、暖かい季節には霰が上空で融けて雨として降る。ところが、霰が積乱雲のなかで何度も上下に移動することで雹にまで成長することがあり、地上まで融けずに降ってくる。

 昭和や平成の時代に比べ、日本で雹が降る確率が増えているようにも感じる。その背景には、「地球温暖化の影響で気温が高まると水蒸気の量が増え、大雨も増えるといわれています。近年の猛暑や大雨は、温暖化の影響にある」と考えられている。

 「ゲリラ豪雨」という言葉も耳にするが、これは正式な気象用語ではない。前述の東京・八王子の事例もそうだが、現象としては積乱雲による局地的な大雨で、雹も同じく積乱雲によってもたらされるため、ほぼ同時に発生する。

 荒木さんの著書によると、「雹をもたらす積乱雲の発生には、大気の状態が不安定であることと、地上と上空で風がずれていることが必要です。日本での雹の温暖化に伴う変化については、十分な研究がされておらず、よくわかっていません。また、世界では一部地域で増えるともいわれています」とのことだ。

 雹から身を守るには、積乱雲がやってきている時に安全な屋内に避難していることが重要だ。晴れた空が急に暗くなったり、雷鳴が聞こえたら積乱雲が近づいている証拠でもある。雨雲レーダーで積乱雲の位置や動きを確認し、早めに屋内へ。また、雹が降ってきたら、窓付近から離れ、嵐が過ぎ去るまで安全を確保しよう。

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