中辺路ウオーク開始 「令和の熊野詣」ゴールは那智の滝、和歌山
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を記念し、往時の熊野詣でを「令和の熊野詣(くまのもうで)」として再現する和歌山県の事業で5日、熊野古道「中辺路」を歩くリレーウオークが始まった。参加者は2日間かけ、上富田町岩田から田辺市中辺路町高原までの約16キロを踏破。12月中旬まで計5回に分けて歩き、那智の滝などがある那智勝浦町那智山を目指す。
「令和の熊野詣」は昨年12月、京都市伏見区にある城南宮で、平安時代から上皇や貴族らによって行われた「熊野御幸」を再現する出立式を開いた。その後、今年3月まで8回に分け、大阪市からみなべ町を目指す、熊野古道紀伊路のリレーウオークを開いた。
中辺路のリレーウオークは9月22日に田辺市の扇ケ浜を出発し、熊野本宮大社(田辺市)や熊野速玉大社(新宮市)を経て、12月15日に熊野那智大社や青岸渡寺などがある那智山にゴールするという計6回の計画だったが、第1回は雨のために中止。5、6の両日に開いた第2回が事業のスタートとなった。
県内外から39~81歳の男女52人が参加し、上富田町岩田の稲葉根王子の近くを流れる富田川で水ごりをした後、語り部の案内で出発。背中に「令和の熊野詣」と書かれた白装束などを着て歩き、中辺路町真砂にある清姫の墓に到着した。翌日は「熊野三山の聖域の入り口」とされる中辺路町栗栖川の滝尻王子などを経て、高原まで歩いた。
次女と参加した岡山県津山市の日笠肇さん(76)は「前回の紀伊路のリレーウオークから参加しており、中辺路も楽しみにしていた。かなり高低差が厳しい所もあるので、地元の山で鍛えてきた。頑張って那智山にゴールしたい」と意気込んだ。
県観光振興課の担当者は「令和の熊野詣は、世界遺産登録20周年の目玉事業の一つ。この事業をきっかけに改めて多くの方に熊野の魅力を知っていただき、来年以降も来てもらえる一助になれば」と話していた。
「令和の熊野詣」は昨年12月、京都市伏見区にある城南宮で、平安時代から上皇や貴族らによって行われた「熊野御幸」を再現する出立式を開いた。その後、今年3月まで8回に分け、大阪市からみなべ町を目指す、熊野古道紀伊路のリレーウオークを開いた。
中辺路のリレーウオークは9月22日に田辺市の扇ケ浜を出発し、熊野本宮大社(田辺市)や熊野速玉大社(新宮市)を経て、12月15日に熊野那智大社や青岸渡寺などがある那智山にゴールするという計6回の計画だったが、第1回は雨のために中止。5、6の両日に開いた第2回が事業のスタートとなった。
県内外から39~81歳の男女52人が参加し、上富田町岩田の稲葉根王子の近くを流れる富田川で水ごりをした後、語り部の案内で出発。背中に「令和の熊野詣」と書かれた白装束などを着て歩き、中辺路町真砂にある清姫の墓に到着した。翌日は「熊野三山の聖域の入り口」とされる中辺路町栗栖川の滝尻王子などを経て、高原まで歩いた。
次女と参加した岡山県津山市の日笠肇さん(76)は「前回の紀伊路のリレーウオークから参加しており、中辺路も楽しみにしていた。かなり高低差が厳しい所もあるので、地元の山で鍛えてきた。頑張って那智山にゴールしたい」と意気込んだ。
県観光振興課の担当者は「令和の熊野詣は、世界遺産登録20周年の目玉事業の一つ。この事業をきっかけに改めて多くの方に熊野の魅力を知っていただき、来年以降も来てもらえる一助になれば」と話していた。