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森高千里、満員の観客に「私が55歳なのでゴォーゴォー!という感じで」 全国ツアースタート

全国ツアー『レッツ・ゴォーゴォー!ツアー』をスタートさせた森高千里
全国ツアー『レッツ・ゴォーゴォー!ツアー』をスタートさせた森高千里
 歌手の森高千里(55)が、10月2日と3日の両日夜、横浜市西区のKT Zepp Yokohamaでコンサートを行い全国ツアーをスタートさせた。年齢との語呂合わせでツアータイトルは『レッツ・ゴォーゴォー!ツアー』で、12月19日の大阪まで、6都市のZeppで計12公演を予定している。

【ライブ写真】ミニスカ&美脚! 森高千里が熱唱

 全国ツアーは昨年6月から今年7月まで『今度はモアベターよ!』と題して、38会場で38公演を開催。ここから3ヶ月のインターバルでセットリストを一新し、新たなステージに挑んでいる。

 ツアー名通りにイケイケの演出が続く「攻め」の選曲だ。1曲目は1987年のセカンドシングル「オーバーヒート・ナイト」。ファンには意外な幕明けとなったようで約1200人の観客はイントロから総立ちに。

 18歳だった頃のように「私を誘って」「私にキスして」などの刺激的なセリフまで再現すると、客席から大歓声があがり、ボルテージはいきなり最高潮に達した。さらに「A君の悲劇」「今度私どこか連れて行ってくださいよ」と続く。“学園祭の女王”と呼ばれ、大学をツアーした90年前後の曲を次々と繰り出す。

 ファンのテンションも当時と変わらない。森高とともに「振り」を合わせたり、掛け声や合いの手を入れ、ライブハウスならではの一体感で盛り上がる。壇上のヒロインも感激しきり。満員の客席に「こんなにたくさん集まってくれてありがとうございます。うれしいです」と笑顔。「私が55歳なのでゴォーゴォー!という感じで。ツアータイトルに負けないように、いきなりアタマからゴォーゴォー!という感じでやってみました。同い年の人は私よりも、もっと盛り上がってくださいね」と呼びかけた。

 結婚、出産を経て2013年に、本格的にライブしかし、コロナ禍でツアーは2020年6月から延期、中止。22年6月に栃木県足利市で再スタートしたが、マスク着用のファンは声援を送ってもいいのかどうか戸惑った。複雑な思いは舞台上で森高にも伝わってきた。それが一転。再び熱い「CHISATO」コールを何度も浴びてライブアーティストの本能も甦っている。「あの頃はどうしても普通じゃないというか。ライブの楽しみの要素である、一緒に体動かしたりとか、一緒に口ずさんだりとか、声かけたりとかが出来ないっていうもどかしさがありました。なので凄く楽しかった」と本来の醍醐味を思い出した前回ツアーを振り返り、新たなツアーに臨む。

 年を重ねてツアーへの向き合い方も変化。「20代の時には出来なかった、コンサート会場の街を見たり、その街の方々と話をしたり、観光地に行ったり、ご当地の食べ物を食べたりするようなことを味わいながらのライブツアーができている」とステージだけではない楽しみ方も増えた

 会場限定の演出もあり、ご当地ソング「YOKOHAMA ONE NIGHT」を歌ったほか、ご当地新名物を紹介するとハマっ子ファンは一際大きな歓声をあげた。ツアー開幕ならではのハプニングもあった。左手小指を負傷したため、人気曲「渡良瀬橋」の間奏でリコーダーを吹く定番の演出を回避。バンドメンバーが代理でピアニカを吹くと、温かい拍手に包まれ
た。森高は「私がリコーダーを吹いた時は、いつもこんなに拍手してくれたっけ?」とジョーク混じりに問いかけた後、「今度私もピアニカでやってみようかな~」と笑うと、ファンは「やってやって、やって~」と返した。

 「雨」「テリヤキ・バーガー」「17才」など23曲のうち19曲は、森高が20歳前後だった頃のナンバー。自己申告で67歳から35歳の男女の観客は約2時間50分、終始総立ちだ。

 森高は「ずっと立ってくれて大丈夫でした?大声を出して発散して元気になって頂けたら。私もライブをやればやるだけ元気になります。みなさんの声援を聞くことが私の元気になるんです」とあいさつ。来年以降の計画について、「決まっていないけど、やるでしょうね…ライブしか無いんです、私。自分で楽しんでやっている。それがみなさんに伝わったくれれば私自身の元気になるんです」と語りかけ、笑顔を振りまいた。

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