ろうそくがともり、幻想的な風景を生み出している境内(和歌山県串本町西向で)
和歌山県串本町西向の成就寺(大崎實宗住職)で23日、千灯供養法要が営まれた。檀信徒が墓前に約千本のろうそくを並べ、先祖をしのんだ。
同寺では1970年ごろから毎年「秋分の日」に営んでいる。今年も22日に予定していたが、天候が悪く23日に延期した。
この日は約30人が参列。午後5時過ぎから大崎住職(78)が読経などをした後、参列者がろうそくに火を付け、墓前に一つ一つ丁寧に並べた。ろうそくの火が揺れ、境内に幻想的な風景を生み出した。
大崎住職は「秋の風物詩になっている。今年も皆さんに千灯供養をしていただいた。先祖をしのんでお参りしてもらおうと続けている」と話した。