ボッシュ、レーダーベースの新アシスタンス システムを発表:KTMが採用を決定
ライダーがライダーのために開発した二輪車向け安全運転支援機能
利便性と安全性を向上する6つのレーダーベースの新機能が、世界中で使用可能に
KTMが、前方用レーダーを利用した新世代のライダー向けアシスタンス機能を初採用
ボッシュの事故調査:ドイツ国内だけで二輪車事故6件のうち1件はアシスタンス機能で防げると推定
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2168/95573/450_450_2024092509185566f356efb5b62.jpg
シュトゥットガルト(ドイツ)および横浜(日本) - ボッシュはこのたび、レーダーを活用した6つの新しいアシスタンスシステムを発表しました。そのうち5つは世界初のシステムとなり、ボッシュの新技術により二輪車ライダーの安全性がさらに向上します。ボッシュの事故調査によると、従来のアシスタンスシステムではドイツ国内の二輪車事故の7件に1件を防止できる可能性があるところ、新しいシステムでは6件に1件の確率にあがるとされています。ボッシュは2020年、二輪車ライダー向けのサポート機能で二輪車市場に革命をもたらしました。今回発表した6つの新しいアシスタンス機能のうち、4つは2024年11月に欧州の大手バイクメーカーKTMから発表される新モデルに搭載され、2025年には量産化される見込みです。ボッシュのモーターサイクル&パワースポーツ事業部長のジェフ・リアッシュは次のように述べています。「ボッシュは革新的な新技術の搭載により、ライディングの楽しさを損なうことなく、二輪車での走行をより安全かつ快適なものにすることを目指しています。新機能は、この方針に沿ったさらなる一歩であり、KTMに採用されたことを嬉しく思います」。KTMは、前方用レーダーを利用した4つのライダーアシスタンス機能を導入します。ボッシュとKTMの協業は今回が初めてではありません。2013年、両社はモーターサイクル用スタビリティコントロール(MSC)のローンチを成功させました。KTMシャシーコントロールシステム、ストリート開発を率いるStefan Haist氏は、「私たちは、長年にわたる両社の開発チームの協力関係に非常に満足しており、今回の新機能を最初に実用化できることを嬉しく思います」と述べています。
ボッシュのアシスタンスシステムで二輪車をさらに強力にサポート
アダプティブ クルーズ コントロール - ストップ&ゴー(ACC S&G)
二輪車にとって交通渋滞は、体力を消耗させるだけでなく、危険でもあります。ライダーはクラッチレバーを握り、ブレーキ操作に神経を使い、そしてまた走行を再開する、といったことを始終繰り返さなければなりません。この一連の操作を簡素化するために、ボッシュは2020年にACC(アダプティブ クルーズ コントロール)を発売しました。ACCでは、一度車速を設定しておけば、システムがその範囲内で前方車両との安全距離を保ちつつ、常に交通の流れに沿った速度で車両を走行させます。この技術を応用した新しいACC S&G機能では、ライダーをサポートするために必要に応じて二輪車を停止させることができるため、走行時の快適性を向上します。この新機能は、初めて搭載されるKTMの新型バイクに使用されるようなオートマチックトランスミッションに最適です。二輪車が停止しても、ライダーがクラッチを操作する必要はありません。前方車両が動き出したら、ボタンを押すかスロットルを短く操作するだけで走行を再開できます。
グループ ライド アシスト(GRA)
二輪車ライダーの間では、集団走行時に千鳥走行と呼ばれる隊列で走行を行う場合があります。しかしACCでは、先行車両は車線の中央を走るものと想定されているため、千鳥走行ではACC機能が効果的に作動することが難しいこともあります。そこでACCに追加された便利な機能がGRAです。アルゴリズムの使用により千鳥走行中の集団を検知し、前方の二輪車との車間距離を、速度を調整して自動的に維持します。このようにして、ライダーが自然な隊列を取れるようアシストします。隊列走行時以外では、GRAシステムはACCと同様に機能します。
ライディング ディスタンス アシスト(RDA)
交通の流れがスムーズなときにRDAを作動させると、前方車両との適切な車間距離を維持して追突を防ぐことができます。ACCでは速度を設定する必要がありますが、RDAが作動しているときは、通常通りスロットルグリップで二輪車を制御できます。前方車両との距離をあらかじめライダーが設定することができ、走行中、システムは必要に応じて自動的に車両の加速を抑えたり、ブレーキをかけたりします。また、ライダーは、スイッチでこの機能を停止したり、スロットル操作でRDAシステムによる減速を無効にしたりすることもできます。これにより、ライダー自身がスロットルを操るダイナミックな走行のなかでこの機能を自然に、かつ快適に組み込むことができます。
エマージェンシー ブレーキ アシスト(EBA)
路上で危険な状況に陥ったとき、迅速な対応だけでなく、多くの場合は緊急ブレーキも必要です。衝突を回避して深刻な事態を避けるには、一刻を争います。EBAは、システムが衝突の危険を検知しても、ライダーが十分にブレーキをかけていないときに作動します。この機能では、システムがホイールブレーキ圧を積極的に上げて、可能な限り素早く車両速度を低減します。
リア ディスタンス ワーニング(RDW)
四輪車に乗っていても、後方からの接近車両を常に注視するのは難しいものですが、二輪車ではさらに集中力が必要です。RDWは、車両後方の状況をモニターし、他の後方車両が接近し過ぎた時は、ライダーに対してディスプレイに警告を表示します。ライダーはこの警告に基づいて、追突を回避して被害を最小限に留めるための行動を取ることができます。
リア コリジョン ワーニング(RCW)
RCWは、衝突が差し迫っている際、ハザードランプを点灯させるなどして後続車両に警告を発します。これにより、信号待ち、交通渋滞、円滑な交通量など、さまざまな状況下で二輪車ライダーを急ブレーキや見落としによる事故から守ります。
今回発表した6つの新機能は、ボッシュが世界中で展開しているレーダーベースのアシスタンスシステム製品ポートフォリオを補完するもので、二輪車の「感性の世界」を拡大します。基本的な安全機能に加え、二輪車特有の実際の走行状況を考慮した利便性や体験に関する機能も重視した、走る楽しさも確保する機能です。
本件に関するお問合わせ先
ボッシュ株式会社
モーターサイクル&パワースポーツ事業部門
製品広報
豊田 佑一
yuichi.toyota@jp.bosch.com
プレスリリース詳細へ https://digitalpr.jp/r/95573
利便性と安全性を向上する6つのレーダーベースの新機能が、世界中で使用可能に
KTMが、前方用レーダーを利用した新世代のライダー向けアシスタンス機能を初採用
ボッシュの事故調査:ドイツ国内だけで二輪車事故6件のうち1件はアシスタンス機能で防げると推定
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2168/95573/450_450_2024092509185566f356efb5b62.jpg
シュトゥットガルト(ドイツ)および横浜(日本) - ボッシュはこのたび、レーダーを活用した6つの新しいアシスタンスシステムを発表しました。そのうち5つは世界初のシステムとなり、ボッシュの新技術により二輪車ライダーの安全性がさらに向上します。ボッシュの事故調査によると、従来のアシスタンスシステムではドイツ国内の二輪車事故の7件に1件を防止できる可能性があるところ、新しいシステムでは6件に1件の確率にあがるとされています。ボッシュは2020年、二輪車ライダー向けのサポート機能で二輪車市場に革命をもたらしました。今回発表した6つの新しいアシスタンス機能のうち、4つは2024年11月に欧州の大手バイクメーカーKTMから発表される新モデルに搭載され、2025年には量産化される見込みです。ボッシュのモーターサイクル&パワースポーツ事業部長のジェフ・リアッシュは次のように述べています。「ボッシュは革新的な新技術の搭載により、ライディングの楽しさを損なうことなく、二輪車での走行をより安全かつ快適なものにすることを目指しています。新機能は、この方針に沿ったさらなる一歩であり、KTMに採用されたことを嬉しく思います」。KTMは、前方用レーダーを利用した4つのライダーアシスタンス機能を導入します。ボッシュとKTMの協業は今回が初めてではありません。2013年、両社はモーターサイクル用スタビリティコントロール(MSC)のローンチを成功させました。KTMシャシーコントロールシステム、ストリート開発を率いるStefan Haist氏は、「私たちは、長年にわたる両社の開発チームの協力関係に非常に満足しており、今回の新機能を最初に実用化できることを嬉しく思います」と述べています。
ボッシュのアシスタンスシステムで二輪車をさらに強力にサポート
アダプティブ クルーズ コントロール - ストップ&ゴー(ACC S&G)
二輪車にとって交通渋滞は、体力を消耗させるだけでなく、危険でもあります。ライダーはクラッチレバーを握り、ブレーキ操作に神経を使い、そしてまた走行を再開する、といったことを始終繰り返さなければなりません。この一連の操作を簡素化するために、ボッシュは2020年にACC(アダプティブ クルーズ コントロール)を発売しました。ACCでは、一度車速を設定しておけば、システムがその範囲内で前方車両との安全距離を保ちつつ、常に交通の流れに沿った速度で車両を走行させます。この技術を応用した新しいACC S&G機能では、ライダーをサポートするために必要に応じて二輪車を停止させることができるため、走行時の快適性を向上します。この新機能は、初めて搭載されるKTMの新型バイクに使用されるようなオートマチックトランスミッションに最適です。二輪車が停止しても、ライダーがクラッチを操作する必要はありません。前方車両が動き出したら、ボタンを押すかスロットルを短く操作するだけで走行を再開できます。
グループ ライド アシスト(GRA)
二輪車ライダーの間では、集団走行時に千鳥走行と呼ばれる隊列で走行を行う場合があります。しかしACCでは、先行車両は車線の中央を走るものと想定されているため、千鳥走行ではACC機能が効果的に作動することが難しいこともあります。そこでACCに追加された便利な機能がGRAです。アルゴリズムの使用により千鳥走行中の集団を検知し、前方の二輪車との車間距離を、速度を調整して自動的に維持します。このようにして、ライダーが自然な隊列を取れるようアシストします。隊列走行時以外では、GRAシステムはACCと同様に機能します。
ライディング ディスタンス アシスト(RDA)
交通の流れがスムーズなときにRDAを作動させると、前方車両との適切な車間距離を維持して追突を防ぐことができます。ACCでは速度を設定する必要がありますが、RDAが作動しているときは、通常通りスロットルグリップで二輪車を制御できます。前方車両との距離をあらかじめライダーが設定することができ、走行中、システムは必要に応じて自動的に車両の加速を抑えたり、ブレーキをかけたりします。また、ライダーは、スイッチでこの機能を停止したり、スロットル操作でRDAシステムによる減速を無効にしたりすることもできます。これにより、ライダー自身がスロットルを操るダイナミックな走行のなかでこの機能を自然に、かつ快適に組み込むことができます。
エマージェンシー ブレーキ アシスト(EBA)
路上で危険な状況に陥ったとき、迅速な対応だけでなく、多くの場合は緊急ブレーキも必要です。衝突を回避して深刻な事態を避けるには、一刻を争います。EBAは、システムが衝突の危険を検知しても、ライダーが十分にブレーキをかけていないときに作動します。この機能では、システムがホイールブレーキ圧を積極的に上げて、可能な限り素早く車両速度を低減します。
リア ディスタンス ワーニング(RDW)
四輪車に乗っていても、後方からの接近車両を常に注視するのは難しいものですが、二輪車ではさらに集中力が必要です。RDWは、車両後方の状況をモニターし、他の後方車両が接近し過ぎた時は、ライダーに対してディスプレイに警告を表示します。ライダーはこの警告に基づいて、追突を回避して被害を最小限に留めるための行動を取ることができます。
リア コリジョン ワーニング(RCW)
RCWは、衝突が差し迫っている際、ハザードランプを点灯させるなどして後続車両に警告を発します。これにより、信号待ち、交通渋滞、円滑な交通量など、さまざまな状況下で二輪車ライダーを急ブレーキや見落としによる事故から守ります。
今回発表した6つの新機能は、ボッシュが世界中で展開しているレーダーベースのアシスタンスシステム製品ポートフォリオを補完するもので、二輪車の「感性の世界」を拡大します。基本的な安全機能に加え、二輪車特有の実際の走行状況を考慮した利便性や体験に関する機能も重視した、走る楽しさも確保する機能です。
本件に関するお問合わせ先
ボッシュ株式会社
モーターサイクル&パワースポーツ事業部門
製品広報
豊田 佑一
yuichi.toyota@jp.bosch.com
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