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モモの6次産業化聞く 和歌山県田辺市で農業者の集い

モモの6次産業化の取り組みについて話す「藤桃庵」の籔本周也代表(和歌山県田辺市新庄町で)
モモの6次産業化の取り組みについて話す「藤桃庵」の籔本周也代表(和歌山県田辺市新庄町で)
 「第30回SUN・燦(さん)紀南農業者の集い」(実行委員会主催)が6日、和歌山県田辺市新庄町のビッグ・ユーであり、モモのジェラートを売り出している「藤桃庵」(紀の川市)の籔本周也代表(44)が「地域農産物を活用した6次産業化の取り組み」をテーマに講演し、行動することの大切さなど取り組みの歩みを語った。


 田辺・西牟婁の農業者や関係者約60人が参加。籔本さんは大学卒業後、青果市場で働いた後、祖父のモモ作りを手伝うようになった。ものづくりの楽しさを感じ、専業でやりたいという思いを持った。

 モモは減農薬栽培で、6次産業化のきっかけは、傷みが早く、畑に処分していたのを妻がどうにかしたいと言い、保健所の許可を得てジャムを作り、また他の人に委託してジェラートも作って販売し始めたこと。直接、客とつながり、買ってもらえれば楽しいだろうと、果実をインターネットでも販売するようになった。

 そのうち、ジェラートを作ってもらっていた人が年齢を理由に辞めると言い、自分たちでお金を借り入れて2014年にジェラート店を始めた。来店者によるSNSでの発信で広がり、モモのパフェの販売も始めて売り上げが安定した。

 妻がジャム作りやインターネット販売、ホームページの立ち上げ、ジェラート作りの勉強のためイタリアに行ったことも紹介し「何でも行動していかなければいけない。それが経験値や学びになる」と話した。

 昨年9月に店舗を移転オープンした。モモの時季以外のシーズンが課題で、クリを植えて加工していきたいとし「自分のところだけでなく、今後もまちや地域を盛り上げていけるように取り組んでいきたい」と語った。

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