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ヘリに乗って白浜観光 民間企業が3月にも開始

試験飛行で使われたヘリコプター(写真は日置川町商工会提供)
試験飛行で使われたヘリコプター(写真は日置川町商工会提供)
遊覧飛行のコースに検討されている白良浜上空からの写真
遊覧飛行のコースに検討されている白良浜上空からの写真
 和歌山県白浜町の日置川地域で、民間企業がヘリコプターを使った遊覧飛行やスカイダイビングの事業を計画している。日置川町商工会では「地域振興につなげたい」と事業に協力する。企業は来年3月の事業開始を目標に準備を進めている。

 事業を計画しているのは、京都市内でヘリの遊覧飛行などを展開している「フリーバード」(京都市)など。業者側から進出の打診があり、商工会が協力することにした。商工会の提案したヘリを活用する空の観光商品の開発は、全国商工会連合会から本年度の支援事業として採択された。

 白浜町塩野の土地(約5600平方メートル)をヘリの発着点とし、遊覧飛行では日置川の上流域や白浜温泉街周辺の上空を飛ぶコースを検討している。スカイダイビングでは、利用者が熟練のインストラクターとともに上空3千メートルから飛び、志原海岸へ着陸する予定。

 商工会は、発着点となる土地を所有する町などと賃貸借契約を締結。日置川地域の区長や警察、消防などには計画を説明しているという。

 事業の具体的な内容は今後、さらに業者と詰めていく。遊覧飛行については、家族でも利用できるような低料金を検討するとしている。

 このほか、災害時には物資の輸送でヘリを使えるよう業者側と協議しているという。

 フリーバード社は「南紀白浜に足を伸ばしてもらえるようにしたい。将来的には防災に関するイベントも開催できれば」と話している。

 商工会と事業者はこのほど、ヘリの試験飛行をした。商工会の役員らが搭乗し、上空からの景色を楽しんだ。

 商工会の担当者は「ヘリを使う新たな事業は地域への誘客が一番の目的。来年3月上旬にも事業を始められれば」と話している。

 志原海岸を着陸地点とするスカイダイビング事業は、2018年4月まで別の事業者が実施していた。

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