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田辺の夏終わる 準決勝で智弁和歌山に敗れる 高校野球和歌山大会

田辺―智弁和歌山 1回、ピンチの場面を無失点で抑え、笑顔を見せる寺西邦右投手(右)と前田海翔捕手=27日、和歌山県和歌山市の紀三井寺球場で
田辺―智弁和歌山 1回、ピンチの場面を無失点で抑え、笑顔を見せる寺西邦右投手(右)と前田海翔捕手=27日、和歌山県和歌山市の紀三井寺球場で
5回のチャンスに「田辺が大将」で声援を送る田辺の応援団
5回のチャンスに「田辺が大将」で声援を送る田辺の応援団
田辺―智弁和歌山テーブル
田辺―智弁和歌山テーブル
 第106回全国高校野球選手権和歌山大会は27日、和歌山県和歌山市の紀三井寺球場で準決勝があり、田辺は智弁和歌山に0―7(7回コールド)で敗れた。田辺の春夏連続での甲子園出場はならなかったが、同校の応援団や卒業生らが名物の応援歌「田辺が大将」を響かせ、懸命に声援を送った。


 【27日】
●第1試合(準決勝)
田辺

 000 000 0 0

 000 025 × 7
智弁和歌山
(7回コールド)

 〔田〕寺西―前田〔智〕渡邉―上田(本)上田(智)(三)松嶋(智)(二)福元(智)

 田辺は、先発の寺西が序盤は走者を出しながらも無失点で切り抜けたが、5回に智弁和歌山の打線につかまった。6回には2死から四死球と安打で満塁にされ、本塁打を打たれた。

 攻撃では、1回に山本結が四球を選んだ後、続く山本陣の安打と相手投手の暴投で2死二、三塁の好機をつくったほか、5回には先頭打者の小川飛が安打で出塁し、その後2死三塁となったが、あと1本が出なかった。

■春夏連続ならず

 18年ぶりの決勝進出を目指した田辺。「春夏連続で甲子園出場」という目標の前に立ちはだかったのは、今春の近畿大会で準優勝している智弁和歌山だった。

 山本結翔主将(3年)は「ピンチをしのぎ、チャンスもつくれていたので、序盤は想定通りの試合展開だった」という。先発した寺西の投球も普段通りで「早く得点して楽にしてあげたかった。悔しい気持ちでいっぱい」と語った。

 大会を通じて投打で活躍した山本陣世選手(3年)は「1、2失点は覚悟していたし、試合後半の勝負だと思っていた。智弁和歌山は隙のない、強いチームだった。悔しい」と振り返った。

 寺西邦右投手(3年)は「悔しい。自分が打たれて負けてしまい、チームに申し訳ない気持ちでいっぱい」と話し「自分たちはベスト4で終わったが、後輩たちは来年、優勝して甲子園に行ってほしい」と思いを託した。

■最後まで「田辺が大将」

 「選手ともう一度、あの舞台へ」―。一塁側スタンドには生徒や保護者、卒業生らが多く詰めかけた。1回と5回の好機には、応援席からの「田辺が大将」が選手たちの背中を押した。

 田辺高校野球部OB会の小山裕史会長(68)は「観客の数も多く、地元の人らによる応援もすごくて本当にありがたい」と話し、選手たちを見守った。同校応援団の池田真央団長(3年)は「相手の全校生徒での応援に圧倒されそうになったが、もう一度甲子園へ行こうと、こちらも負けない気持ちで応援を続けた」と話した。

 試合は7回コールドで敗れたが、応援席からは選手たちをねぎらう拍手が送られた。

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