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献血200回を達成 母の病気治療に恩返し、和歌山県みなべ町の森下さん

献血200回を達成し、南部ライオンズクラブから記念品を受ける森下秀夫さん(左から3人目)=和歌山県みなべ町で
献血200回を達成し、南部ライオンズクラブから記念品を受ける森下秀夫さん(左から3人目)=和歌山県みなべ町で
 和歌山県みなべ町埴田の農業、森下秀夫さん(63)が11日、献血した回数が200回に達した。母の病気治療が献血を続ける動機になったと語る森下さんは「自分たちが受けた善意に少しでも恩返しになればうれしい」と話している。


 森下さんは18歳の時に初めて「特別な理由はなく、興味本位」で献血したという。その後も農業の合間に献血会場に足を運び、30代前半で計100回を達成した。

 その後、多忙もあって献血の頻度は少なくなっていたが、森下さんが39歳の時、肝臓の病気になった母が、血小板の投与を受ける治療を経験した。

 見ず知らずの人たちから受けた善意に感謝の心が芽生え、献血に対する意欲が再び高まったという。「仕事の手を止めて献血しに行く時間を確保しなくてはならないので、家族の理解があったからできた」と振り返る。

 町内であった献血会場で200回目の献血を終えた森下さんに、同町での献血活動に協力している南部ライオンズクラブが敬意を示し、畑﨑恒定会長が「活動への協力に感謝します」として記念品を贈呈した。

 献血について森下さんは、気軽にできる人命救助だと強調。「母の病気治療で、献血のありがたみを身をもって感じた。自分が献血をした回数が多いということではなくて、一人でも多くの人が献血に参加してほしいので、この話題がその一助になれば」と話している。

 県赤十字血液センター紀南出張所(上富田町生馬)によると、200回の献血は回数として非常に多い方だといい「なかなかできることではない。血液製剤の安定供給につながり、大変ありがたく感じている」と話している。

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