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「世界に誇りうる町に」 白浜町議会で大江町長が所信表明、和歌山

初の町議会で所信表明する大江康弘町長(11日、和歌山県白浜町で)
初の町議会で所信表明する大江康弘町長(11日、和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町議会6月定例会が11日開会した。任期満了に伴う4月の町長選で初当選した大江康弘町長が初めて臨み、「愛する故郷白浜町を元気に明るく、世界に誇りうる町にしていく」と決意を述べ、議員らに協力を求めた。

 大江町長は議会冒頭に所信表明。「政治はアナログ。顔と顔、目と目を合わせて、向き合って話をすれば、必ずそこには人間関係ができ、信頼関係が生まれてくる」と述べ、各省庁や首都圏の企業などと直接やりとりをする「白浜町東京事務所」を東京都に開設する計画を説明した。

 さらに、南紀白浜空港の滑走路延長を県と一緒に積極的に進める「空港延長対策室」、スピード感を持って諸課題を解決していくために情報を集約、伝達する「町長公室」といった役場内の組織改編も進めると述べた。

 東京事務所開設の関連予算は次の町議会9月定例会に提案する予定で、事務所開設に合わせて組織改編も進めていく。

 また、旧空港跡地を関西圏の防災・災害拠点にするため、県などと共に自衛隊の常駐を防衛省に働きかけていく考えも示した。

 大江町長は「45年間、県議会、国会を通して学んできたこと、積み重ねてきた経験の中で、培ってきた多くの人々の力を借りながら、着実に進めていく」と理解を求めた。

 この日は議場にある傍聴席20席は大江町長の支持者らで満席となったため、別室で14人が傍聴した。

 6月定例会の会期は26日までの16日間。一般質問は20、21日の予定。

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