「熊野のチカラ」シンポジウム 世界遺産20周年で7月、内田樹さん講演、和歌山・田辺
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録20周年を記念したシンポジウム(和歌山県田辺市主催)が7月6日午後1時半から、田辺市新屋敷町の紀南文化会館で開かれる。思想家で武道家の内田樹さんが「合気道の開祖・植芝盛平翁を生んだ〝熊野のチカラ〟」と題して基調講演するほか、真砂充敏市長がコーディネーターを務めるトークセッションがある。
紀伊山地の霊場と参詣道は、自然崇拝の「熊野三山」、真言密教の「高野山」、山岳修験の「吉野・大峯」と、異なる三つの信仰の聖地がつながり、互いに影響し合って共存している。
中でも熊野は、性別や身分、信仰などを問わず全ての人を受け入れてきた寛容の地であるとされる。
一方で、田辺市出身の植芝盛平が創始した武道「合気道」は、勝ち負けを競わない和合の精神を大切にしており、いまでは世界140の国と地域に広がっている。
内田さんは神戸女学院大学名誉教授で、フランス文学・哲学、武道論、教育論などが専門。合気道凱風館(神戸市)の館長も務める。
多数の著作があり、宗教学者で相愛大学学長の釈徹宗さんと共著「聖地巡礼ライジング 熊野紀行」を出している。
基調講演では、植芝盛平を生んだ熊野の魅力について考察。トークセッションには釈さんも登壇し、「熊野の魅力とこれからの熊野」をテーマに語り合う。
■参加者を募集
田辺市は、記念シンポジウムの参加者を募集している。締め切りは6月25日。参加無料。
申し込みは、市観光振興課(電話0739・26・9929、ファクス0739・22・9903)で受け付けている。
紀伊山地の霊場と参詣道は、自然崇拝の「熊野三山」、真言密教の「高野山」、山岳修験の「吉野・大峯」と、異なる三つの信仰の聖地がつながり、互いに影響し合って共存している。
中でも熊野は、性別や身分、信仰などを問わず全ての人を受け入れてきた寛容の地であるとされる。
一方で、田辺市出身の植芝盛平が創始した武道「合気道」は、勝ち負けを競わない和合の精神を大切にしており、いまでは世界140の国と地域に広がっている。
内田さんは神戸女学院大学名誉教授で、フランス文学・哲学、武道論、教育論などが専門。合気道凱風館(神戸市)の館長も務める。
多数の著作があり、宗教学者で相愛大学学長の釈徹宗さんと共著「聖地巡礼ライジング 熊野紀行」を出している。
基調講演では、植芝盛平を生んだ熊野の魅力について考察。トークセッションには釈さんも登壇し、「熊野の魅力とこれからの熊野」をテーマに語り合う。
■参加者を募集
田辺市は、記念シンポジウムの参加者を募集している。締め切りは6月25日。参加無料。
申し込みは、市観光振興課(電話0739・26・9929、ファクス0739・22・9903)で受け付けている。