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英語と日本語で読み聞かせ ヤギも登場、和歌山・田辺市龍神村

読み聞かせをするキャロライン・チェンバリンさん(奥中央)と龍神和子さん(奥左)=和歌山県田辺市龍神村湯ノ又で
読み聞かせをするキャロライン・チェンバリンさん(奥中央)と龍神和子さん(奥左)=和歌山県田辺市龍神村湯ノ又で
 和歌山県田辺市龍神村の湯ノ又保育園でこのほど、地域住民や龍神村に滞在している外国人による絵本の読み聞かせがあった。園児の前で、ノルウェーの昔話の基になった絵本「三びきのやぎのがらがらどん」を英語と日本語で朗読し、物語に合わせて実際に3匹のヤギも登場した。

 読み聞かせに参加したのは、アメリカ在住のキャロライン・チェンバリンさん(54)と、シンガポール在住のクリシャン・ヴィジャヤクマさん(26)ら7人。キャロラインさんとクリシャンさんは、龍神村広井原で「龍乃原食堂」を営むシンガポール出身の李先捷(リー・シェンジェ)さん(34)を通じて今月、ボランティアとして龍神村に滞在していた。

 リーさんは自宅でヤギ3匹を飼っており、ボランティアと地域の交流になればと、海外でも親しまれている「三びきのやぎのがらがらどん」の読み聞かせを計画。リーさんと交流のある地元の山本直子さん(75)を通じて、湯ノ又保育園と相談し、実現した。

 この日は、龍神村の読み聞かせグループ「わたぼうし」のメンバー、龍神和子さん(72)=龍神村龍神=が日本語で、キャロラインさんが英語で、交互に絵本を朗読。シンガポールから龍神村への移住を目指しているジェルマヤ・リエさん(35)が、物語に登場するトロル(鬼)役となり、ヤギとの掛け合いを演じた。

 読み聞かせの後、リーさんがヤギの名前や食べ物などについて園児に説明した。園児は「ヤギがかわいい」「楽しかった」「トロルがちょっと怖かった」と口々に感想を述べた。

 キャロラインさんは「子どもが大好きだし、国境を越えた人と人とのつながりづくりはすごく大切なことなので、良い取り組みだと思う。もっと長く、子どもたちと一緒にいたかった」と話した。

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