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川島ケイジさんに文化奨励賞 みなべ町出身のシンガー・ソングライター、和歌山県

文化奨励賞の受賞が決まった川島ケイジさん
文化奨励賞の受賞が決まった川島ケイジさん
 和歌山県は本年度の県文化表彰の受賞者を発表した。印南町以南からはみなべ町出身のシンガー・ソングライター川島ケイジさん(46)=本名・川島敬治=が「文化奨励賞」を受賞する。

 「文化奨励賞」は優れた文化の創造や普及活動を続け、将来一層の活躍が期待できる人を選んでいる。

 川島さんは東京都在住。南部高校を卒業後、3人組ロックバンドを結成し音楽活動を始めた。解散後に上京し、2016年にメジャーデビュー。20年には「シロヨヒラ」が「デイリー総合シングルダウンロードランキング」で1位を獲得した。

 全国でコンサートを開いたり、テレビ出演したりしているほか、高野山金剛峯寺や熊野本宮大社、富岡製糸場など世界遺産を舞台にした音楽活動にも力を入れている。みなべ町ふるさと観光大使を務め、町公認ソング「僕らが生まれた梅の町」を制作し、全国で披露している。

 文化の向上発展に特に顕著な業績があり、和歌山県の誇りに値する人を表彰する「文化賞」には現代美術家の松谷武判さん(86)=フランス・パリ=を選んだ。大阪市生まれだが、両親は九度山町出身で、小中学生時代は湯浅町や串本町、田辺市などで過ごした。1966年にフランスに留学し、以来パリで制作を続けている。接着剤と鉛筆を使った立体的な作品を作る手法を確立。世界的に高い評価を受けており、多くの受賞歴がある。基金を設立し、芸術家を支援している。

 文化の向上発展に貢献し功労が特に顕著な「文化功労賞」は和歌山市の歌人松山馨さん(93)。「文化奨励賞」には川島さんのほか、自身が立ち上げた「木ノ下歌舞伎」で、歌舞伎や能の古典演目を現代的に再編集したり舞台を指導したりしている和歌山市出身の木ノ下裕一さん(38)=京都市=、和歌山市のアマチュア音楽劇団「紀州の民話をオペラに実行委員会」(杉山みかん代表=本名・堤敦子)も選んだ。

 表彰式は来年1月15日に県庁である。

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