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夏の観光客3年連続減 和歌山県内、悪天候が影響

 和歌山県は、今夏(7月1日~8月末)の県内主要観光地(7カ所)の観光客入り込み客数が312万6500人だったと発表した。日帰り、宿泊とも昨年同期を下回り、総数は3年連続で減少した。台風などの悪天候が影響したという。

 主要観光地の田辺市本宮町、同市龍神村、白浜町、串本町、那智勝浦町、和歌山市、高野町の合計。日帰りは昨年同期より、11万8100人(4・9%)少ない230万4100人、宿泊は5万人(5・7%)少ない82万2400人だった。総数は16万8100人(5・1%)減少した。

 県は、例年より遅い7月下旬に梅雨明けしたことや、最も来客が期待できる盆時期に台風の襲来が相次ぎ、イベントが中止になるなどしたことが影響したとみている。

 観光地別では7カ所のうち唯一、田辺市本宮町で増えた。昨年同期比3万6700人(16・3%)増の26万2300人。少なくともここ8年では最多となった。特に日帰り客数が2割増加した。世界遺産登録15周年の影響とみている。

 一方、大きく減少したのが那智勝浦町で、9万2700人(37・8%)減の15万2700人となった。特に宿泊は4割減と落ち込んだ。宿泊施設の耐震工事による休館で収容数が大幅に減ったことや、台風により花火大会を延期したことが影響した。

 田辺市龍神村も悪天候が影響し、日帰り、宿泊ともに減少。総数で1万3200人(20・6%)少ない5万800人となった。

 このほか、白浜町は昨年同期比3800人(0・6%)減の68万5300人▽串本町は4万3100人(11%)減の34万7100人▽和歌山市は2万7600人(2%)減の135万8千人▽高野町は2万4400人(8・3%)減の27万300人だった。

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