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4年ぶり盛大に 和歌山・みなべ町の鹿島神社で例大祭

町文化財の「南道の奴行列」で動きを合わせる人たち(15日、和歌山県みなべ町芝で)
町文化財の「南道の奴行列」で動きを合わせる人たち(15日、和歌山県みなべ町芝で)
威勢の良い掛け声と動きで見る人を魅了した「芝崎のふとん太鼓」(15日、和歌山県みなべ町芝で)
威勢の良い掛け声と動きで見る人を魅了した「芝崎のふとん太鼓」(15日、和歌山県みなべ町芝で)
約半世紀ぶりに登場した「舟だんじり」(15日、和歌山県みなべ町芝で)
約半世紀ぶりに登場した「舟だんじり」(15日、和歌山県みなべ町芝で)
 和歌山県みなべ町埴田にある鹿島神社(亀井隆行宮司)の例大祭が15日に営まれた。秋晴れの中、4年ぶりに通常規模での開催で、にぎやかな雰囲気が地域を包んだ。


 午後には同町芝の片町公園に設けた御旅所で渡御式があり、中学生の巫女(みこ)が舞を奉納した。

 その後に渡御があった。埴田、片町、栄町、東吉田、芝崎、南道、千鹿浦、新町、北道の9地区から、みこしや獅子舞などの一行が神社に向かった。

 通常では3年に1度しかない町指定文化財の「南道の奴行列」や、不定期である「芝崎のふとん太鼓」に加え、約半世紀ぶりに「舟だんじり」も登場。例年にない盛大な渡御になった。

 舟だんじりは、田辺城主・安藤直次(1554~1635)が入城の際に用いたとされる軍船のだんじり。小学生らが引いた。裃(かみしも)を着てほら貝を吹く役を担った南部小学校6年の池田匠汰君(11)は「音を出すのが難しいし、けっこう緊張したけど、楽しかった」と話した。

 神社や御旅所の周辺では笛や太鼓の音が響き、多くの見物人が集まった。総代長の葛城知則さん(84)は「(参加者の)みんなの顔が生き生きしているから、こっちまでうれしくなる。やっぱり祭りはこうじゃないと」と笑顔だった。

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