希少なホンゴウソウ見つかる 「らんまん」牧野が命名、和歌山県南部の山中で
植物学者・牧野富太郎が命名した植物ホンゴウソウ(ホンゴウソウ科)が、和歌山県紀南地方の山中で見つかった。光合成をせずに共生菌から栄養をもらう菌従属栄養植物の仲間。南紀生物同好会会員の山本誠二さん(66)=上富田町岩田=が数カ所で確認した。
ホンゴウソウは全体的に赤紫色、高さは約5センチと小さい。薄暗い林内の落ち葉の間などに生える。イチゴの果実のように見える雌花が特徴。
山本さんは「花が終わればすぐに消えてしまうため、夏のわずかな花の時期に探す必要がある。紀南には面白い植物があって大変興味深い」と話している。
ホンゴウソウは1902年、三重県四日市市楠町本郷で見つかり、地名から牧野が命名した。当時は日本特産種とされていたが、2003年にフィリピンなどに分布する植物と同種であることが分かった。
県のレッドデータブックで絶滅危惧1B類、環境省のレッドリストでは絶滅危惧2類に分類されている。
ホンゴウソウは全体的に赤紫色、高さは約5センチと小さい。薄暗い林内の落ち葉の間などに生える。イチゴの果実のように見える雌花が特徴。
山本さんは「花が終わればすぐに消えてしまうため、夏のわずかな花の時期に探す必要がある。紀南には面白い植物があって大変興味深い」と話している。
ホンゴウソウは1902年、三重県四日市市楠町本郷で見つかり、地名から牧野が命名した。当時は日本特産種とされていたが、2003年にフィリピンなどに分布する植物と同種であることが分かった。
県のレッドデータブックで絶滅危惧1B類、環境省のレッドリストでは絶滅危惧2類に分類されている。