海渡るチョウに印付け 上富田でアサギマダラ祭り
海を渡るチョウとして知られる「アサギマダラ」(タテハチョウ科)を観察し、個体識別のためのマーキングを体験するイベントが22日、上富田町市ノ瀬の畑であった。参加者は羽にマークを書き入れ、「どこかで確認されるように」と願いを込めて放った。
地区内でアサギマダラが確認されたのをきっかけに、もっと呼び寄せようと住民らが2017年から、アサギマダラが花の蜜を好むフジバカマ(キク科)を植栽。昨年の秋には数多くやって来ており、地区を盛り上げようと「市ノ瀬まちづくり推進協議会」(池口公二会長)と「DARUMA Club」(吉田耕司代表)が「アサギマダラ祭り」として、初めて開いた。
マーキングは、チョウの移動状況を調査するため、全国的に取り組まれている。子どもら参加者は、ふるさと自然公園センター(田辺市稲成町)の自然観察指導員、藤五和久さん(65)から、アサギマダラの生態や捕まえ方、マーキングの仕方などの説明を聞いた後、虫捕り網でチョウを捕獲し、慎重に三角紙に入れた。その後、フェルトペンを使って、羽の半透明部分に捕獲場所を示すマーク「KIS上」と番号を書き入れ、すぐに放った。
用紙にもマークや性別、鮮度、破損状況、大きさを記入した。19匹あり、アサギマダラを調査する「アサギマダラの会」に登録し、捕獲の情報を待つという。
アサギマダラは東アジアなどに広く分布する。秋になると高地から下る。海を渡って南西諸島や台湾まで移動することもあり、日高地方で放たれたアサギマダラが香港で捕獲された例があるという。
家族で参加した田辺市中芳養の小学3年、下向一颯君(8)は「昨年、おじいさんの家で見た時、きれいなチョウだと思っていた。印を付けたチョウが遠くで見つかってくれたらいいな」と期待した。
地区内でアサギマダラが確認されたのをきっかけに、もっと呼び寄せようと住民らが2017年から、アサギマダラが花の蜜を好むフジバカマ(キク科)を植栽。昨年の秋には数多くやって来ており、地区を盛り上げようと「市ノ瀬まちづくり推進協議会」(池口公二会長)と「DARUMA Club」(吉田耕司代表)が「アサギマダラ祭り」として、初めて開いた。
マーキングは、チョウの移動状況を調査するため、全国的に取り組まれている。子どもら参加者は、ふるさと自然公園センター(田辺市稲成町)の自然観察指導員、藤五和久さん(65)から、アサギマダラの生態や捕まえ方、マーキングの仕方などの説明を聞いた後、虫捕り網でチョウを捕獲し、慎重に三角紙に入れた。その後、フェルトペンを使って、羽の半透明部分に捕獲場所を示すマーク「KIS上」と番号を書き入れ、すぐに放った。
用紙にもマークや性別、鮮度、破損状況、大きさを記入した。19匹あり、アサギマダラを調査する「アサギマダラの会」に登録し、捕獲の情報を待つという。
アサギマダラは東アジアなどに広く分布する。秋になると高地から下る。海を渡って南西諸島や台湾まで移動することもあり、日高地方で放たれたアサギマダラが香港で捕獲された例があるという。
家族で参加した田辺市中芳養の小学3年、下向一颯君(8)は「昨年、おじいさんの家で見た時、きれいなチョウだと思っていた。印を付けたチョウが遠くで見つかってくれたらいいな」と期待した。