遭難トルコ軍艦の遺品を清掃 文化継承目指し串本町でイベント、保存作業を体験
和歌山県串本町姫の旧養春小学校内にあるエルトゥールルリサーチセンターで、1890年に同町樫野沖で遭難したトルコ軍艦「エルトゥールル号」の遺品に触れるイベントがあった。参加者は遺品の木片を清掃するなどして保存作業を体験し、沈没してから133年の時の流れを感じていた。
町トルコ文化協会が本物のエ号に触れ、文化の継承につなげようと企画した。串本古座高校の生徒も参加した。
エ号は、台風に遭遇し樫野の「船甲羅(ふなごうら)」と呼ばれる岩礁に衝突。多数の乗組員が犠牲となったが、紀伊大島の島民が救助に尽力し、69人が助かった。このことが日本とトルコが強い友好関係で結ばれるきっかけになった。
エ号の遺品は、2007~15年の間に実施された発掘プロジェクトで多数見つかった。今回、清掃した木片もそうした作業で見つかった中の一つ。
イベントで同センター研究所管理者の枠谷かおりさんが、展示や保管のためには腐食を防ぐために脱塩やクリーニング作業が必要だと伝え、参加者にブラシを使い木目に沿ってこすることを説明した。
参加者は2010年ごろに発見して以降、水に漬けて脱塩していた木片を取り出して作業を開始。きれいな水で洗い流しながら、ブラシで丁寧に汚れを落としていた。
串本古座高1年の宗野優太君は「大阪から来たので地域の歴史に触れたいと思って参加した。こするたびに泥が出てきて大変だった。海に長年漬かっていたとは思えないほど木がしっかりしていた。エルトゥールル号のことは知らなかったので、これから勉強していきたい」と話した。
清掃した木片は、乾燥させて状態が良ければ県外の博物館で展示されるという。
町トルコ文化協会が本物のエ号に触れ、文化の継承につなげようと企画した。串本古座高校の生徒も参加した。
エ号は、台風に遭遇し樫野の「船甲羅(ふなごうら)」と呼ばれる岩礁に衝突。多数の乗組員が犠牲となったが、紀伊大島の島民が救助に尽力し、69人が助かった。このことが日本とトルコが強い友好関係で結ばれるきっかけになった。
エ号の遺品は、2007~15年の間に実施された発掘プロジェクトで多数見つかった。今回、清掃した木片もそうした作業で見つかった中の一つ。
イベントで同センター研究所管理者の枠谷かおりさんが、展示や保管のためには腐食を防ぐために脱塩やクリーニング作業が必要だと伝え、参加者にブラシを使い木目に沿ってこすることを説明した。
参加者は2010年ごろに発見して以降、水に漬けて脱塩していた木片を取り出して作業を開始。きれいな水で洗い流しながら、ブラシで丁寧に汚れを落としていた。
串本古座高1年の宗野優太君は「大阪から来たので地域の歴史に触れたいと思って参加した。こするたびに泥が出てきて大変だった。海に長年漬かっていたとは思えないほど木がしっかりしていた。エルトゥールル号のことは知らなかったので、これから勉強していきたい」と話した。
清掃した木片は、乾燥させて状態が良ければ県外の博物館で展示されるという。