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コミバス利用 過去最少 みなべ町 22年度、コロナ影響 運行見直し検討

町内で運行する9人乗りのコミュニティーバス(みなべ町芝で)
町内で運行する9人乗りのコミュニティーバス(みなべ町芝で)
 みなべ町は、町内で運行するコミュニティーバス(コミバス)の2022年度の利用状況をまとめた。コロナ禍が影響し、過去最少だった21年度をさらに下回った。町は本年度、運行の見直しを検討するという。


 バスは、町から委託を受けた南部タクシーが、事前に予約を受け付ける「デマンドタクシー方式」で運行している。9人乗り車両で、ルートは山間部東部(清川地域)、山間部西部(高城地域)、岩代地域、中心部(南部・上南部地域・鶴の湯)の四つ。

 22年度の延べ利用者数は2716人で、21年度より172人減った。コロナ禍の影響で20年度が前年度比70%減の3056人となり、21年度はさらに減って2888人だった。

 コロナ禍以前の状況は、運行が始まった07年度から3年間は9千人前後で推移したが、10年度から減少傾向となった。18年度に高齢者の免許証自主返納を支援する事業が始まったことで19年度は増え、回復の兆しが見られたが、20年度から再び減少が続いている。

 月別の延べ利用者数は、9月と1月がいずれも173人で最も少なかった。21年度同月より減少が激しかったのは10月(199人)で、97人減った。一方、観梅シーズンの2月が275人で、南部梅林が休園した21年度同月より78人増えた。

 ルート別では、岩代地域が21年度より121人減り、164人と少なかった。清川地域は50人減り1177人、高城地域は32人減り206人だった。一方、中心部は1169人で、21年度より31人増えた。ここでは6月の利用が21年度同月より64人増えて133人と月別で最も多かった。

 町総務課は「20年から始まった新型コロナウイルス感染症の影響が大きいとみられる」と話す。

 見直しについては13年度に検討しており、10年経過したことから本年度も実施する。現状把握から始め、便数やルートなどについての見直しを検討する。13年度には町民や利用者にアンケートを取ったが、大きな見直しはなかった。本年度は事業費として900万円の予算を付けており、町総務課は「多くの町民が利用してもらえるように考えたい」としている。

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