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風、波と踊る「火」 三段壁洞窟で映像展示

三段壁洞窟内エレベーターホールで展示されている映像作品(和歌山県白浜町で)
三段壁洞窟内エレベーターホールで展示されている映像作品(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町の観光開発会社「三段壁洞窟」は、町内にある名勝・三段壁の洞窟内エレベーターホールで、プロジェクターと音響設備を使った映像作品「Breathing(ブリージング)」の展示を始めた。

 作品は、田辺市出身の現代アーティスト前田耕平さんが「火」をテーマに制作した。高さ約4メートル、幅約6メートルの壁に映し出された赤、青、黄などの色の点や線が、器状の形になったり、放射線状に広がったりして常に動いており、来館者が見入っている。点や線の動きや色は、三段壁周辺の1時間ごとの自然環境データ(気温、風速、波高)と音楽に合わせて変化しているという。

 同社は「三段壁洞窟は、波に削られ創り出された海食洞窟であり、熊野水軍の船の隠しの場でもあった。自然と人間の神秘を感じられる場所で迫力ある作品をお楽しみください」と話している。

 入館料は大人(中学生以上)1300円、小人(小学生以上)650円、幼児無料。時間は午前8時~午後5時。

 問い合わせは同社(0739・42・4495)へ。

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