電線で獲物を食べるチョウゲンボウ(和歌山県白浜町大古で)
冬鳥のチョウゲンボウが河川敷や農地などで狩りをしている。4月ごろまでには北の繁殖地へと旅立つ。日本野鳥の会和歌山県支部会員は「ハトぐらいの大きさだが、農業関係者には昔からなじみのある猛禽(もうきん)類」と話している。
チョウゲンボウは全長35センチほどで羽を広げても70センチ前後にしかならない。開けた場所で昆虫類や両生爬虫(はちゅう)類、小鳥などを捕獲する。紀南で繁殖は確認されておらず、越冬のため北の方面から渡ってきている。
白浜町大古の日置川沿いでは、外灯の上などから獲物を探し、発見するときれいな羽を羽ばたかせて飛び立つ。ホバリングすることもあり、電柱の上などで食事をする姿も見られる。