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南部梅林3年ぶり開園へ 観梅協会「地域盛り上げたい」

南部梅林のポスター
南部梅林のポスター
 日本最大級の広さを誇る観梅の名所「南部梅林」(和歌山県みなべ町晩稲)が28日、3年ぶりに開園する。2月26日までの予定だが、花の状況によっては引き延ばす。コロナ禍のため、恒例の梅の種飛ばしや梅料理の試食はないが、週末を中心にさまざまなイベントを計画している。運営する紀州南部梅の里観梅協会は「地域が盛り上がるためにも、多くの人に楽しんでもらいたい」と期待する。


 南部梅林は、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」に認定された梅の栽培地で、山の斜面に広がり「一目百万、香り十里」といわれる。例年、3万人近い観梅客が訪れるが、過去2年間はコロナ禍により開園しなかった。

 「今年こそは開園を」と観梅協会は昨年11月上旬から、準備を進めてきた。ポスター600枚、チラシ約5万枚を作り、地元をはじめ、県内や関西、東京都内の観光施設やホテルにポスターを張ってもらったり、チラシを置いてもらったりしてPRしている。今月21日には梅林や周辺にのぼりや案内板を立て、コース沿いの清掃もして、開園に備える。コースはAコース(約4キロ)とBコース(約3キロ)がある。


■演奏や踊り、産品販売

 梅林のステージでは、週末を中心にさまざまなイベントを催す。期間中、小学生の絵画やフォトコンテストの作品、梅の枝の作品展示もある。ペア宿泊券が当たるクイズも企画している。

 このほか、梅林内では名物の芋餅や南高梅の梅干し、蜂蜜などの産品が並ぶ。

 観梅協会の田中康弘会長は「例年に比べると催しは縮小するが、観梅客に喜んでもらえるようにしたい」と話している。

 主なイベントは次の通り。

 2月4日午後1時から、上南部中学校生徒による紀州梅林太鼓の演奏▽5日正午から、みなべジュニアバンドの演奏▽18日午前10時半から、野だて▽19日午前11時からと午後1時半から、梅林エクササイズ▽23日午後1時から、歌う紙芝居▽26日午後2時から、梅舞(プラリズム)によるよさこい踊り▽期日未定、日本伝統芸能「猿まわし」

 開園時間は午前8時~午後5時。入園料は中学生以上300円、小学生100円。詳細は紀州南部梅の里観梅協会のホームページで確認できる。問い合わせは協会(0739・74・3464)へ。


■奥みなべ梅林も開園

 みなべ町東本庄の受領地区にある「奥みなべ梅林」は、2月中旬から土日曜と祝日の23日に売店を開き、地区の産品や飲食物などを販売する。観梅は毎日できる。

 問い合わせは、奥みなべ梅林梅遊びグループの東栄子代表(090・9092・5937)へ。

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