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すさみ町で仮設橋組み立て訓練 津波被災のルート確保

クレーンを使って仮設橋を組み立てる作業員(和歌山県すさみ町周参見で)
クレーンを使って仮設橋を組み立てる作業員(和歌山県すさみ町周参見で)
 紀南河川国道事務所はこのほど、和歌山県すさみ町周参見の紀勢自動車道すさみ防災基地で、南海トラフ地震などの津波を想定し、緊急仮設橋の組み立て訓練をした。


 今回が8回目となる訓練は、災害発生時の初動対応と対応力の強化が目的。事務所によると、沿岸部を通る国道42号は津波で53の橋が浸水すると予想されており、流失することも考えられるという。

 早朝、県南方沖が震源のマグニチュード9・1の地震が発生し、津波で川幅7メートルの橋が流失したと想定。事務所の職員や紀南建設業協同組合の組合員ら約70人が参加した。

 訓練で使う緊急仮設橋は同基地に配備されており、長さ60メートルまで対応できる。簡易な構造で、地元の建設業者が作業できる利点がある。

 訓練では作業員がクレーンを使いながら長さ12メートル、30トンの仮設橋を1時間ほどで組み立てた。参加者が橋を歩いたり、道路パトロールカーが渡ったりした。

 このほか、放置車両をジャッキやフォークリフトで移動させる訓練もあった。

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