和歌山県田辺市の上秋津幼稚園でこのほど、「松ぼっくりツリー」を作る体験会があり、全園児１０人が保護者と一緒にかわいらしい作品を作った。

　和歌山森林管理署（田辺市新庄町）による出張イベント。同署職員が地元の山で採集した植物などを使い、松ぼっくりをツリーに見立てて飾り付けた。用意された植物はサルトリイバラの赤い実やガガイモの綿毛など約３０種類。園児らは豊富な自然の素材から好みのものを選び、接着材で松ぼっくりに飾り付けし、思い思いの作品に仕上げた。

　柏木朔弥君（５）は「かっこいいツリーができてうれしい」と目を輝かせ、母親の愛光さんは「山の近くに住んでいるが、見たことのない植物もあって勉強になった」と話した。

　和歌山森林管理署の木村崇人さんは「山の大切さを知ってもらいたい。林業にも目を向けてもらう機会になれば」と話した。