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白浜―羽田、2月は4往復8便 増便目指し実証実験

南紀白浜空港に着陸する旅客機(和歌山県白浜町で)
南紀白浜空港に着陸する旅客機(和歌山県白浜町で)
 和歌山県は、搭乗者が増えている南紀白浜空港(白浜町)と羽田空港(東京)を結ぶ定期便が来年2月、現在の1日3往復6便から4往復8便に増えると発表した。将来の増便に向けた実証実験で、県港湾空港振興課は「この機会に実績を上げ、この路線にニーズがあることを証明したい」と話している。

 同課によると、2月に増便するのは白浜午前8時20分発と東京午後5時半発。全ての日ではなく、東京発は22日と28日、白浜発は1日と23日を除く。

 旅客機はボーイング737―800(国際線仕様)を使用する予定。座席数は144席。

 県など関係機関は2019年8月に航空運送事業者の日本航空(東京)に対し、白浜空港の定期便の4往復化を求める要望書を提出するなどの活動を続けていた。

 同課は「4往復8便の将来的な実現に向け、これまで白浜空港を利用したことがなかった方にも積極的に空港を利用してもらいたい」と話した。

 空港を運営する南紀白浜エアポート(白浜町)の岡田信一郎社長は「うれしい4便ではあるが、2月の1回の実証実験で終えてしまってはならない。地元の方に利用いただくことが4便の定着化につながる。白浜発が、より早い時間、羽田発が、より遅い時間の設定となり、東京日帰りも含め、飛行機利用の利便性が向上すると思う。田辺・西牟婁に限らず、東牟婁、有田など広域の地元の方にぜひ利用いただきたい」と呼びかけている。


■搭乗者 11月も最多

 白浜空港を離着陸する旅客機の11月の搭乗者数は2万1388人で、11月の最多だった2019年を2517人(13・3%)上回った。これで本年度は4月から8カ月連続で月別の過去最多更新となった。

 南紀白浜エアポートなどによると、本年度の搭乗者は8カ月で15万1941人となっており、年間で過去最多を記録した19年度(17万7135人)の同期間と比べ2万8115人(22・7%)多い。

 岡田社長は「搭乗者の増加は、地域活性化の先行指標であり、紀南がますます盛り上がることが期待、予想される」と話した。

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