和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

田辺市本宮で333ミリの雨 台風14号、紀南6市町224人避難

 台風14号の接近により、和歌山県内では20日までに、まとまった雨が降り、公共交通機関にも影響が出た。

 17日の降り始めから20日午前9時までの降水量は、田辺市の本宮で333ミリ、龍神で198ミリ、護摩壇山で184・5ミリ。ほかに古座川町西川で184ミリ、那智勝浦町色川で164・5ミリなどだった。

 風も強かった。白浜町の南紀白浜空港では19日未明に最大瞬間風速28・8メートルを観測。和歌山市の友ケ島では同日午後3時過ぎに同40・9メートルを記録した。

 「高齢者等避難」の情報を19日に出した紀南の6市町(田辺、白浜、すさみ、串本、古座川、那智勝浦)では計186世帯の224人が避難所へ避難した。

 県のまとめによると、和歌山市内では19日、強風にあおられて転倒した男女の計5人がけがを負った。湯浅町では空き家の屋根などが落ちる被害があった。

 JR西日本は20日、紀勢線の運転を始発から取りやめていたが、安全を点検した上で徐々に再開した。

 国土交通省の紀南河川国道事務所は19日午後7時、国道42号の白馬(はくまい)交差点(田辺市芳養町)―みなべ交差点(みなべ町南道)間の通行止めを解除した。

 台風14号は20日午前、日本の東へ進み、温帯低気圧に変わった。

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