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高台に観賞ポイント 「田んぼアート」見頃

絵柄がくっきりと浮かび上がった田んぼ(和歌山県田辺市龍神村安井で)
絵柄がくっきりと浮かび上がった田んぼ(和歌山県田辺市龍神村安井で)
龍神市民センターの駐車場に設けた、田んぼアートのビューポイントの表示や募金箱(和歌山県田辺市龍神村安井で)
龍神市民センターの駐車場に設けた、田んぼアートのビューポイントの表示や募金箱(和歌山県田辺市龍神村安井で)
 和歌山県田辺市龍神村安井で、穂の色が違う3種類の稲で絵を描く「田んぼアート」が見頃を迎えている。高台の龍神市民センター駐車場からは、穂が色づいてくっきりと浮かび上がった絵柄が眺望できる。

 「田んぼアート実行委員会」(冨田進委員長)が毎年続けている。6月の田植えには、地元の龍神中学校と南部高校龍神分校の生徒らも参加。今年は、1枚の田に龍神温泉をアピールする温泉マーク、隣の田に「日本三美人の湯」にちなんで女の子がほほ笑んでいる絵を描いている。

 植えた稲は、稲穂が赤いベニキッチョウ、緑のミドリマンヨウ、黄のキヌムスメ。8月下旬から絵柄が徐々に浮かび上がり、9月に入ってからくっきりと見えるようになった。

 田んぼアートの見頃に合わせて、実行委は龍神市民センター駐車場に、絵柄を高台から見下ろせる「ビューポイント」であることを示す目印を設置。活動資金に充てるための寄付を募る、筒状の募金箱も置いている。龍神中学校や龍神分校の生徒が田植えに取り組む写真も添えている他、ビューポイントに来てもらいやすいよう、龍神市民センターへの上り口には案内看板を取り付けた。

 冨田委員長(74)は「中高校生や行政局、地域の皆さんが協力してくれたおかげで、今年もきれいに田んぼアートができ、ありがたい。龍神に来た際は、ぜひ見ていただけたら」と話している。

 絵柄は9月中旬が一番きれいに見える見込みで、10月上旬に稲刈りを予定している。

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