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連休前に観光船安全点検 知床半島沖事故受け和歌山県内

点検する田辺海上保安部職員ら(右側2人)=28日、和歌山県白浜町で
点検する田辺海上保安部職員ら(右側2人)=28日、和歌山県白浜町で
 北海道の知床半島沖で観光船が遭難した事故を受け、和歌山運輸支局と田辺海上保安部は28日、観光船の安全点検を始めた。

 白浜町臨海の「白浜海底観光船」(津多定代表)では、所有するグラスボート2隻を点検した。2隻ともに全長17メートルで19トン。定員は80人。同町臨海から円月島周辺の海域を運航している。

 和歌山運輸支局の運航労務監理官や田辺海上保安部の海上保安官ら5人が訪れ、消防設備や救命胴衣の設備、船体の亀裂の有無、運航中止の基準が定められているかなどを点検した。問題はなかった。

 和歌山運輸支局の山根浩二首席運航労務監理官(52)は「今回の事故を他社のものと考えず、安全運航に取り組んでほしい」と呼びかけた。

 津多代表(46)は「北海道の事故は、天候が荒れる予報なのになぜ出航したのか、同業者として疑問に思う部分がある。今後も変わらず安全運航に努めたい」と話した。

 この日は、他に串本町有田の串本海中公園センターでも観光船の安全点検をした。

 県内では4社が調査の対象となっており、5月初旬までに終了する予定。

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