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新宮署串本分庁舎に 警察署再編で1日から

かぶっていたカバーが取り外された「串本分庁舎」の看板(1日、串本町串本で)
かぶっていたカバーが取り外された「串本分庁舎」の看板(1日、串本町串本で)
 県警は1日、警察署の再編により、串本町串本の串本署を新宮署(新宮市新宮)に統合し、同署串本分庁舎としての運用を始めた。

 署の再編では串本署が管轄していた串本町と古座川町、すさみ町のうち、すさみ町は白浜署の管轄区域に変更。串本署は新宮署串本分庁舎となった。

 分庁舎で勤務する職員数は串本署と比べると半分ほどに減ったが、これまで行ってきた自動車運転免許証の更新手続きや道路使用許可などの交通関係、猟銃などの所持や風俗営業など生活安全関係の各種申請手続き、落とし物の届け出などは継続。刑事事件や交通事故の初動対応に当たる捜査員2人を24時間常駐する体制で本署から配置した。

 津波対策のため、夜間と土日曜については分庁舎を閉めて、高台である同町サンゴ台にある串本分庁舎別館(旧・代替指揮所)を拠点として活動。分庁舎の玄関付近には、本署につながる電話を置いて対応する。別館には、災害発生時に初動対応に当たる災害対策要員2人も普段から配置するという。

 管内の交番・駐在所は引き続き存続させるが、津波被害が想定される大島と田並、和深駐在所については、これまでの警察官が居住する「駐在制」を廃止し、駐在員が通勤する「日勤制」に変更。昼間は活動内容に大きな変化はないが、駐在所での勤務後、駐在員が自動車警ら勤務として夜間勤務に従事するなどし、分庁舎管内全域の治安維持に迅速に当たれるようにする。

 串本分庁舎長に就任した山本貴彦警部(47)は「旧串本署管内の住民の皆さんは統合で不安に思っておられる方も多いと聞いているが、統合の利点を発揮し、今まで以上の警察活動を住民の皆さんに提供したい」と話している。

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