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開花進み五分咲き 和歌山県の田辺梅林

見頃になりつつある紀州石神田辺梅林の梅の花(4日、和歌山県田辺市上芳養で)
見頃になりつつある紀州石神田辺梅林の梅の花(4日、和歌山県田辺市上芳養で)
 和歌山県田辺市上芳養の紀州石神田辺梅林で梅の開花が進んでいる。紀州田辺観梅協会事務局によると4日現在、全体では五分咲きくらいになったという。梅林は、新型コロナの感染拡大状況を踏まえて売店やイベントはないが、散策は自由にできる。

 梅林がある付近は、明治の大水害で山崩れがあったが、人々が開墾し、梅を育ててきた。谷に広がる梅畑と太平洋を望むことができ、「一目30万本」といわれている。田辺梅林を含め、自然環境を保全しながら続けてきた、梅を中心とする田辺・みなべ地域の農業システムは「世界農業遺産」にも認定されている。

 事務局によると、昨年は2月末に見頃となっていたのに比べ、今年は遅れているという。4日午前、訪れた人らは遊歩道を歩きながら、梅の花の景色を楽しんでいた。

■梅の満開遅れる

 JA紀南が2日に発表した産地情報によると、今年の梅の開花(田辺市中三栖)は、主力の南高で開花始めが2月14日、満開期が26日で、平年と比べて開花始めで7日、満開期で12日程度遅かった。また、受粉樹である小梅との満開期は3日程度ずれたという。

 同JAは「開花始めから満開期にかけての気温は低く推移したが、満開期に入って気温が上昇し、天気も安定しているため、ミツバチによる授粉に期待したい」としている。

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