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「地元に誇り持って」 白浜エアポートの岡田社長講演

地域活性化の取り組みを語る南紀白浜エアポートの岡田信一郎社長(和歌山県田辺市学園で)
地域活性化の取り組みを語る南紀白浜エアポートの岡田信一郎社長(和歌山県田辺市学園で)
 和歌山県田辺市学園の田辺高校で8日、南紀白浜エアポート(白浜町)の岡田信一郎社長(50)の講演会があり、1年生約280人が聴講した。同社が取り組む地域活性化事業について紹介した岡田社長は「皆さんの住んでいる地域は素晴らしい。誇りを持ってほしい」と話した。

 地域の可能性について考える機会にしようと、岡田社長を講師に招いた。同社は南紀白浜空港の運営会社。「空港型地方創生」を掲げ、赤字経営の空港の建て直しを図るとともに、地域活性化に向け、自治体や他企業と連携したさまざまな事業を展開している。

 岡田社長は「紀南地方は海、山、川の三拍子がそろっている」などと観光資源の豊かさを強調した上で、仕事と休暇を組み合わせた「ワーケーション」の普及や、「顔認証システム」などさまざまなデジタル技術の活用を進めていることを説明した。

 「大学進学などで一度は県外に出ていいと思う。生まれ育った場所の良さに気付ける。相対的な視点で魅力を(県外や海外の人に)伝えることができる」と話し、最後に「この地域はこれからますます盛り上がっていく。それを一緒に実感してもらいたい」と呼び掛けた。

 聴講した岩間知哉君(16)は「白浜空港が地方創生に役立っているということを知らなかったので驚いた。自分たちの住んでいる地域に誇りを持ちたい」と話した。

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