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ワーケーション用に貸し部屋 秋津野ガルテンがICTオフィス改修

「ワーケーション」にも使えるように、2室を改修した「秋津野グリーンオフィス」(和歌山県田辺市上秋津で)
「ワーケーション」にも使えるように、2室を改修した「秋津野グリーンオフィス」(和歌山県田辺市上秋津で)
滞在できるようにデスクのほか、ベッド、トイレ、浴室、キッチンなどを備える
滞在できるようにデスクのほか、ベッド、トイレ、浴室、キッチンなどを備える
 和歌山県田辺市上秋津の都市と農村の交流施設「秋津野ガルテン」を運営する農業法人「秋津野」は、施設内にあるICT(情報通信技術)オフィスの一部を、都市部の人が仕事と観光を兼ねて滞在する「ワーケーション」に使える部屋として貸し出すため、改修した。デスクのほか、ベッドや浴室、トイレ、キッチンなどを備え長期滞在できる。来年3月ごろから本格的に貸し出しを開始する見込みという。


 ICTオフィス「秋津野グリーンオフィス」はICTを活用したスマート農業の振興や雇用の創出、交流人口の発掘による地域活性化を目的に、2019年に整備した。1室の広さは46平方メートル。

 4室あるうち、2室には、ウェブマーケティング事業の企業と、フィットネス用品・アウトドア用品の開発販売をする企業が入居している。他の2室について、新たな活用策として、経済産業省の補助金も活用し、約500万円かけてワーケーション向けの部屋に改修した。

 ワーケーションを取り入れている企業やビジネスパーソンにリモートワークスペースとして貸し出す。2~3人で利用でき、1日単位で貸出料金を設定する予定。

 利用者には、普段と違うゆったりとした環境の中で仕事をしてもらったり、空き時間に、近隣地域の観光やガルテンが提供するさまざまな体験メニューを楽しんだりしてもらえればと考えている。

 秋津野の木村則夫社長は「気軽に訪れて短期間でもワーケーションを試してもらったり、援農などを体験してもらったり、いろいろな利用をしていただけると思う。滞在して地域のことを知ってもらえたらと期待している」と話している。

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