季節外れに咲いたクマノザクラ(和歌山県田辺市中辺路町水上で)
和歌山県田辺市中辺路町水上で、紀伊半島南部に自生する固有種クマノザクラが、季節外れの花を咲かせている。
県道龍神中辺路線沿いにある水上公衆トイレの斜面に生えている高さ約10メートルの木。複数の枝先で、薄ピンク色の花を計50輪ほど咲かせている。
県林業試験場(上富田町生馬)によると、サクラは、台風や虫害で葉がなくなると花芽が休眠できなくなり、その状態で暖かい日が続くと春だと勘違いして、秋に開花することがあるという。
クマノザクラは、2018年に野生種の桜としては100年ぶりの新種として発表された。