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コロナ下でどうなる投票率 SNS啓発、期日前呼び掛け

2000年以降の衆院選和歌山3区投票率
2000年以降の衆院選和歌山3区投票率
 衆院選の投開票が31日に迫っている。和歌山県内では3選挙区で10人が立候補。3区では過去最多の4人が議席を争っている。しかし、近年の投票率は低調傾向。コロナ下で直接的な啓発活動が減る中、県選管は会員制交流サイト(SNS)で発信したり、投票当日の「3密」を避けるため、期日前投票の活用を呼び掛けたりしている。

 2000年以降、衆院選は7回あった。うち県内の投票率が70%を超えたのは自民から民主に政権交代があった09年8月(71・70%)の1回のみ。前回17年10月は52・96%、前々回14年12月は51・05%と60%にも届いていない。

 3区の投票率は県全体に比べると高いが、低調傾向にあるのは変わらない。前回は59・78%、前々回は55・63%だった。

 前回選挙の年代別投票率を見ると、最も高いのは65~69歳の66・97%。最も低いのは20~24歳の26・87%で、40ポイント以上も差がある。39歳以下はいずれの年代も40%に届かなかった。

 SNSやインターネット上の広告で投票を呼び掛ける手法はコロナ以前から定着しているが、どれほど若者に届いているかは不透明だ。

 感染症対策で街頭啓発を控えている中、県選管は金融機関の協力を得て、一部店舗の窓口にティッシュやばんそうこうなどの啓発グッズを設置してPRに努めている。

 公示後5日間の期日前投票は6万1915人で、前回の1・6倍に増えた。県選管も「期日前投票は定着してきている」と話す。ただ、3区のある陣営は「もともと投票に行っている人が、早めに済ませているケースが多い。投票率上昇には直結しないのではないか」とみている。

 県選管は「衆院選はこれからの県や国の進路を決定する上で、極めて重要な意義を持つ。政見放送や選挙公報、街頭演説、インターネットなどを通じて、各候補者の政策などを十分見極めた上で、責任ある一票を投じてほしい」と呼び掛けている。

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