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3選挙区に10人立候補 衆院和歌山、コロナ対策や経済争点

和歌山3区に立候補した4氏のポスター(19日、和歌山県田辺市内で)
和歌山3区に立候補した4氏のポスター(19日、和歌山県田辺市内で)
 第49回衆院総選挙(31日投開票)が19日に公示され、12日間の選挙戦が始まった。補選を除き、コロナ禍では初の国政選挙。新型コロナウイルス対策や経済政策などが争点となる。安倍・菅政権の評価、そして、発足間もない岸田政権を信任するかを問う選挙となる。

 自民の議席は単独でも半数を超えていたが、岸田文雄総裁は、勝敗ラインについて「与党で過半数」とした。一方、政権交代を目指す立憲、共産などは「野党共闘」を組み、選挙区での候補者一本化などを進めてきた。

 和歌山県内3選挙区には、正午までに計10人が立候補を届け出た。3区と2区は自民前職に新顔3人が挑む形で、1区は国民前職と自民前職の一騎打ちとなる。

【1区】

 5選を狙う国民前職の岸本周平氏(65)と、過去3回、岸本氏に敗れ、比例近畿ブロックで復活当選した自民前職の門博文氏(56)の一騎打ちとなる。共産が1区に候補者を擁立しないのは、戦後初めてとなる。

【2区】

 8選を目指す自民前職の石田真敏氏(69)と、N党新顔の遠西愛美氏(37)、立憲新顔藤井幹雄氏(60)、維新新顔所順子氏(72)が立候補を届け出た。

【3区】

 過去最多の4人が立候補。直近2回の選挙で得票率が7割を超え、13選を狙う自民前幹事長の二階俊博氏(82)に諸派新顔の本間奈々氏(52)、共産新顔の畑野良弘氏(61)、無所属新顔の根来英樹氏(51)が挑む。

 二階氏は「政治の原点はふるさと」と地域をくまなく回り、課題を吸い上げていく方針。地元首長や議員らの協力を得て、地盤を固める。

 本間氏は「子どもたちに恥ずかしくない古里を」とメガソーラーとカジノに反対。景気回復までの消費税ゼロなどを演説やネットで訴える。

 畑野氏は街頭演説を各地で展開し「命と暮らし最優先」「ジェンダー平等」など党が掲げる主張に加え、第1次産業の活性化も訴える。

 根来氏は後援会組織などはなく、1人で街頭演説をしていく。消費税減税や安全保障体制強化、南海トラフ地震対策、政治改革を訴えるという。

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