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和歌山でも若者の感染増顕著 新型コロナ、20代以下が半数に

和歌山県内ワクチン接種率
和歌山県内ワクチン接種率
 和歌山県内の新型コロナウイルスの感染状況について、若い人の感染者が「第5波」では顕著に増えており、20代以下が全年代の約半数を占めていることが分かった。仁坂吉伸知事は7日の定例記者会見で「収まってきたら青春を謳歌(おうか)することもいいが、いまは本当にうつりやすい」と行動に注意を呼び掛けるとともに、ワクチン接種を考えるよう促した。


 全年代の感染者に占める20代以下の割合は「第4波」では27・5%だったが「第5波」(8月24日時点)では47・5%に増えている。10代以下だけをみても「第4波」は13・4%だったのが「第5波」では22・3%となっている。

 8月以降、学童保育で2件、児童のスポーツチーム関係で2件、大学運動部や、長時間のカラオケで大学生のクラスター(感染者集団)が発生している。

 ワクチンの県内接種率(市町村、医療従事者、職域接種)は4日時点で、12歳以上の県民のうち68・21%が1回目、57・38%が2回目の接種を終えた。一方、年代別では若いほど低く、10代(12歳以上)は1回接種が30・58%、2回接種が14・96%となっている。

 仁坂知事は若年層の接種率について「上がってきているが、高くない」と指摘。年代が高い順に接種している自治体があることや、これまで若者は重症化しないという意識があったこと、副反応への恐れなどが影響していると推測できるとした。

 一方で「例えば、受験や秋の大会がある。努力をしたのに、甲子園で智弁和歌山と対戦予定だった宮崎商業のように(部員の感染により辞退と)なれば、本当にかわいそう。親の考えが中心になると思うが、賢明にやってほしい」と接種の検討を求めた。

 現在の感染状況については「(減っていると)まだ喜ぶのは早い。『全員入院』が今日、明日にも危ないという時は脱したが、油断はできない。申し訳ないが、まだ、不要不急の外出はできるだけ控えてほしい」と引き続き、協力を呼び掛けた。

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