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中村覚之助を名誉町民に 那智勝浦町、「日本サッカーの生みの親」

 那智勝浦町は、日本サッカーの生みの親とされる同町出身の中村覚之助(1878~1906)を名誉町民に推挙する議案を7日開会の町議会9月定例会に提出した。

 覚之助は旧那智村出身。東京高等師範学校(現筑波大学)に在学中の1902年、米国の文献「アッソシェーション・フットボール」を翻訳し、日本初のサッカー指導書として編さんした。また、日本で最初のサッカーチームとされる「ア式蹴球部」を同校に創設するなど、競技の普及に尽力。卒業後は中国の済南師範学校で教員をしていたが、病気のため28歳の若さで亡くなった。

 今年は東京五輪が開催され、9月には日本サッカー協会が創立100周年を迎える節目でもあることから、推挙を決めたという。

 名誉町民を選ぶのは1988年以来、2人目。前回は、36年のベルリン五輪棒高跳びに出場し、「友情のメダル」のエピソードで知られる同町出身の西田修平(1910~97)が選ばれている。

 町はこのほか、1億1930万7千円を追加する2021年度一般会計補正予算案(補正後83億7257万1千円)や町営バスの運行に関する条例の一部改正案など計9議案を提出した。
7億8千万円を追加
新宮市の補正予算


 新宮市議会9月定例会が7日、開会した。7億8014万7千円を追加する2021年度一般会計補正予算案(補正後176億7227万2千円)や、条例の一部改正案など計16議案を上程し、審議する。会期は、30日まで。

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