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すさみ町の給食センター完成 3例目の「高台移転」

給食センターの完成を祝い、テープカットをする関係者(27日、すさみ町周参見で)
給食センターの完成を祝い、テープカットをする関係者(27日、すさみ町周参見で)
 すさみ町周参見に、新しい町の給食センターが完成した。9月から、町内にある小中学校3校の給食調理を担う。27日に竣工(しゅんこう)式があり、関係者が祝った。

 紀勢自動車道すさみインターチェンジ(IC)近くの敷地1720平方メートルにできた新施設は、鉄骨平屋(床面積489平方メートル)。昨年から工事を続けていた。災害発生時でも使えるよう、自家発電機や受水タンク、ガスタンクを配備している。

 これまでの給食センターは1974年の完成で、床面積は事務所も含め342平方メートル。老朽化していたほか、周参見川のそばにあり、南海トラフ巨大地震で想定される津波浸水区域内だった。このため町は、すさみIC近くへ「高台移転」計画を進めていた。

 式典には約40人が出席した。岩田勉町長は「これからは教育委員会が運営を担う。将来を担う子どもたちが立派に育つよう運用してもらいたい」とあいさつし、来賓とテープカットをした。

 町施設の高台移転は、周参見保育所、すさみ消防署などが入る町防災センターに続いて3例目になる。町は今後、すさみ病院も近くに移転させる計画で、2022年度の着工、23年度中の開設を目指している。

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