夏空戻り梅の天日干し再開 和歌山県みなべ町
梅雨のようにぐずついた天気から夏空が戻った26日、日本一の梅産地、和歌山県みなべ町では、梅を天日干しする光景が見られた。天気を気にせずに干せるのは、およそ2週間ぶり。農家はビニールハウスの中で汗だくになって作業をしていた。
天日干しは、5~7月に収穫した梅を1カ月以上かけて塩漬けした後にする。ほとんどの農家は梅雨明けから始め、とりわけ大きなサイズの梅は、しっかり干せるように日差しがきつい時季に干す。
ところが今年は、7月中旬から8月上旬にかけては晴天の日が多かったが、盆前の11日以降、今週初めまで雨が降る日が続いた。
みなべ町内ではビニールハウスの中で干す農家が多いため、干していても雨にぬれることはないが、乾きが良くないため、干すのを見送ったり、日にちをかけて干したりしていた。
26日には夏空に戻り、27日以降もしばらく晴天が続くことが見込まれることから農家は、塩漬けした梅をせいろに入れて広げていた。
同町土井の宮本磨紀雄さん(46)はこの日、ビニールハウスの中で梅を干し「やっと本来の夏に戻った。気温も上がりそうなので、しっかり干すことができるだろう」とほっとした表情を浮かべた。今年は異例の夏に戸惑い「例年なら盆休み期間中は干す作業を一休みするが、今年は盆前に干したのをそのままにしていた。カビが心配だったので、窓を開けて空気を入れ替えるなど気を使った。通常なら3、4日で乾くところが、1週間以上かかり苦労した」と話していた。
同町晩稲の70代の農家男性も「雨の間、換気をしながらずっとビニールハウスに置いていた。やっと晴れて良かった。これから中断した分を取り戻したい」と話していた。
一方、梅の木にとっては雨も良い面があったという。ある程度の日光は必要だが、夏場に日照りが続けば樹勢が弱ることがあるからだ。かん水のための設備がある畑ならいいが、なければタンクで水を運ぶなどの苦労を要するため「前向きに考えれば、この雨は梅にとって良かったのでは」という農家もいる。
天日干しは、5~7月に収穫した梅を1カ月以上かけて塩漬けした後にする。ほとんどの農家は梅雨明けから始め、とりわけ大きなサイズの梅は、しっかり干せるように日差しがきつい時季に干す。
ところが今年は、7月中旬から8月上旬にかけては晴天の日が多かったが、盆前の11日以降、今週初めまで雨が降る日が続いた。
みなべ町内ではビニールハウスの中で干す農家が多いため、干していても雨にぬれることはないが、乾きが良くないため、干すのを見送ったり、日にちをかけて干したりしていた。
26日には夏空に戻り、27日以降もしばらく晴天が続くことが見込まれることから農家は、塩漬けした梅をせいろに入れて広げていた。
同町土井の宮本磨紀雄さん(46)はこの日、ビニールハウスの中で梅を干し「やっと本来の夏に戻った。気温も上がりそうなので、しっかり干すことができるだろう」とほっとした表情を浮かべた。今年は異例の夏に戸惑い「例年なら盆休み期間中は干す作業を一休みするが、今年は盆前に干したのをそのままにしていた。カビが心配だったので、窓を開けて空気を入れ替えるなど気を使った。通常なら3、4日で乾くところが、1週間以上かかり苦労した」と話していた。
同町晩稲の70代の農家男性も「雨の間、換気をしながらずっとビニールハウスに置いていた。やっと晴れて良かった。これから中断した分を取り戻したい」と話していた。
一方、梅の木にとっては雨も良い面があったという。ある程度の日光は必要だが、夏場に日照りが続けば樹勢が弱ることがあるからだ。かん水のための設備がある畑ならいいが、なければタンクで水を運ぶなどの苦労を要するため「前向きに考えれば、この雨は梅にとって良かったのでは」という農家もいる。