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【詳報】入院者2日間で90人増 最多、84人感染の和歌山県

新型コロナ感染者発表人数
新型コロナ感染者発表人数
 和歌山県は19日、県内で新たに84人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。過去最多だった17日の67人を大幅に更新した。入院者数も過去最多の386人で、2日前より90人増えた。病床使用率も75・0%と上昇した。直近1週間の人口10万人当たり感染者数は42・5人で、3日連続で過去最多を更新した。

 10日の感染者発表人数は19人だったが、15日に50人を超え、17日には67人と過去最多になり、19日はさらに更新した。

 その要因として、県福祉保健部の野尻孝子技監は、友人間での飲食、帰省関係、またそれらによる家族間の感染などの例が多いためとし、注意を呼び掛けている。「デルタ株」の感染力の強さも影響しているという。

 新規感染者の保健所管内別は和歌山市27人、御坊13人、田辺10人、湯浅7人、岩出6人、橋本4人、新宮3人、海南2人、県外12人。年代別では20代が25人、10代と30代が各16人となっており、10~30代で全年代の7割近くを占めた。

 海南市の自動車教習所「ドライビング・スクールかいなん」を72件目のクラスター(感染者集団)に認定した。19日発表の4人を含む、県外(大阪府、兵庫県、三重県)在住の10代と20代の男子学生5人と、職員男性を合わせ、6人のクラスターとなった。

 学生5人は8月5~15日の「合宿免許コース」に参加していた。感染拡大地域から参加した学生から、宿舎の中で感染が広がったとみられるという。県は職員38人と利用者142人の検査を進めている。

 また、和歌山市の「古梅記念病院」では院内感染が発生したと公表した。感染が分かったのは60代医師男性、30代看護師女性、80代と90代の入院患者男女の計4人。外来・入院患者53人と職員86人を検査している。外来診療や新規入退院などは19日から停止している。感染拡大地域に在住する職員から、医療行為の中で広まったと推定しているという。

 田辺管内では管内の病院に勤務する20代看護師女性の感染が判明。職員や患者15人を検査する。このほか、仕事で県外の人を接客したり、県外の別居家族に会いに行ったりした人の感染も分かった。

■田辺管内で過去最多 1週間の感染者

 田辺管内の直近1週間人口10万人当たり感染者数は33・7人で、4月21日の30・5人を上回り、過去最多となった。

 この他の保健所管内別の数値は、御坊76・4人、和歌山市40・2人、岩出36・4人、湯浅35・7人、新宮35・2人、橋本26・2人、海南21・0人となっており、全保健所管内で20人を超えた。

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